フェノミナン

突然天才になってしまった男の恋愛を描いた、ハートフルなファンタジー映画。カリフォルニアの小さな町ハーモンに暮らす、自動車整備工のジョージ。彼は自分の３７歳の誕生日の晩、不思議な光を浴びて超人的な力を得る。その能力で仲間たちを喜ばせたジョージは、片思いの相手レイスの子供たちとも親しくなる。レイスもまたジョージに好意をもっていたのだが、彼女は過去に夫を亡くしたことから、人を愛することに臆病になっていた。やがてジョージはその人並み外れた能力から、親しかった仲間たちからも気味悪く思われるようになる。深く傷ついた彼を慰めようとやって来たのは、ジョージに励まされていたことに気がついたレイスだった……。
どうしても『アルジャーノンに花束を』を彷彿してしまうストーリーだが、トラヴォルタの笑顔で文句は言わせない。ちっぽけな田舎町、素朴な生活が彼にマッチして、興行的には大成功とはいかなかったものの、彼の可能性を広げる良い結果になったのではないだろうか。ラストに流れるクラプトンの『Change the World』もいい余韻を醸し出している。(allcinema)

96年作品なので、かなり若いJ.トラヴォルタを観ることが出来ます。

これも、ラヴ・ストーリーの棚にあったので手にした作品です。
しかし…。
ラヴ・ストーリーかな～、と思いながら観ていくことになります。

話は、突然才能を開花させて、
ほとんど天才というレベルにまでなってしまったジョージが
それを楽しんだり、悲しんだりしていくことが
まずは描かれています。

その中で、想いを寄せるレイスとの関係。

最初はよそよそしかったけれど、
ジョージの素朴さや素直さに惹かれて行く。

少しずつ歩み寄って行く二人の関係。

それは確かに大人の恋愛でした。

ジョージに起こったことは不幸だったのか。
でも、それがなければ、
ふたりの関係は恋愛にまでならなかったかもしれない。

ちょっと悲しい大人の恋物語でした。

大いなる大地の力…。
自然の力をもっと感じて生きていこうよ。

田舎町の風景や、ジョージの素朴さが
そんなことを感じさせました。

その風景をバックに流れる
“エリック・クラプトン”の【Change the World】が素晴らしかったです。

大人のファンタジー映画を観たい方、
非日常を経験したい方…。いかがでしょう。