ラストレター(2019)
福山雅治ファンとしては、観に行くまでの2週間で、比較的高評価なのでホッとしていました。
俳優・福山雅治を冷静には評価できないので^^;
ドローンの映像シーンが多くて、それいる?とは思いながらも、全体を通してとても綺麗な映像と、松たか子のコミカルな演技に終始楽しませてもらいました。
そして何より、広瀬すず。恐るべし!
母と娘の二役を演じているのだけど、演じ分けはさすがとしか言いようがない。
ラスト、母親の元カレである乙坂とのやり取りはとても高校生には思えないけど、胸を撃たれる演技でした。
もっと若かったら受け止め方も違ってたかも、でもこの歳だと冷静に観ちゃうね~と、同行した従妹が言ってたけど納得。隣の女性が後半ずっと泣いていたようだった。苦い恋愛を経験したことがある人には刺さるシーンは多いかもしれないなあ。
予告編を観たとき、かつて好きだった乙坂と、妹の裕里の恋模様に展開するのかと思っていたけど、そこまでの恋物語ではなくて、ある意味平凡な日常に戻っていくラストには好感が持てました。
乙坂はこれをきっかけにまた小説を書くんだろうし、それはきっとヒットするんだろうなあと思いながら、そんな余計なシーンがないことも良かったかな。
ふたりの未来をちょっとだけ想像して、まるで本当の同級生みたいに思いを馳せたりしました。
くたびれた中年の売れない作家を演じた福山クン。
「マチネの終わりに」では彼を見たかったけど、今作では作品自体をまた観たいと思えて、作品に溶け込んでるじゃん、と例のごとく上から目線の感想です^^;