ロード・オブ・ウォー

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史上最強の“武器商人”と呼ばれた一人の男の実像をシニカルなタッチで描いたニコラス・ケイジ主演のアクション・エンタテインメント。監督は「ガタカ」「シモーヌ」のアンドリュー・ニコル。共演に「トレーニング・デイ」のイーサン・ホークソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ、少年時代に家族とともにアメリカに渡ったユーリー・オルロフ。やがてニューヨークにレストランを開いた両親を手伝い、そこで働くユーリーはある時、ギャング同士の銃撃戦を目撃する。この時彼は、食事を提供するレストランと同じように、いまの世の中では武器を必要としている人に武器を提供する仕事が求められていると気づき、弟のヴィタリーと2人で武器売買の事業を始める。危険と隣り合わせの裏社会で天性の才覚を発揮し、世界有数の武器商人へと成長していくユーリー。しかし、そんな彼にインターポールのバレンタイン刑事が迫ってゆく…。(allcinema)


なんとも言葉にならない作品です。

世界中の一人に一丁の銃を持たせることを使命とし、
銃を売ることを“天職”と言いきるユーリ。


武器の代償としてダイヤモンドが登場してくるシーンで
【ブラッドダイヤモンド】の背景を思い出しました。
繋がっています。


世界中に戦争がある限り、それで儲ける人がいる…。
そんな事実を突き付けられます。

もしそんな人を旦那さんに持ってしまったら…。
そのお金で贅沢な暮しをしていると知ったら…。

奥さんの苦悩は痛かったですね。


最終的に、ユーリを裁ける人間などいない、という事実も痛かったです。


戦争が、ニュースの中でしか存在しない日本では、
あまりピンと来ない内容かもしれません。
現実味はないです。

でも、その痛い事実を知る必要はあるでしょう。


救いがない…。

哀しい需要と供給の話です。



こういう映画は知識としては○かもしれませんけど、
決して楽しめる作品ではありません。


ニコラス・ケイジがお好きな方、
現実とは遠い世界にも興味がある方、いかがでしょう。