スウィーニー・トッド(2007)

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おなじみとなったジョニー・デップティム・バートンの名コンビが贈るホラー・ミュージカル。ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムとヒュー・ウィーラーが手掛けたトニー賞受賞の同名舞台を映画化。無実の罪で投獄させられている間に愛する家族を奪われた理髪師が、名前と容姿を変え復讐に狂奔するさまをキッチュデカダンな雰囲気満載で描く。
 19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営み、妻と娘と幸せに暮らすベンジャミン・バーカー。だが彼はある日、妻に横恋慕したターピン判事によって無実の罪で流刑にされてしまう。やがて15年後、脱獄に成功したベンジャミンは“スウィーニー・トッド”と名を変え、街に戻ってくる。しかし、彼の大家でもあるパイ屋の女主人から、妻はターピンに追いつめられた末に自殺し、娘は幽閉されている、という驚愕の事実を知らされる。怒り狂ったスウィーニーはターピンへの復讐のみに生きることを決意。理髪店を再開し、まずは彼の過去を知る客の喉をカミソリで次々に掻き切っていく。またそれらの死体は階下の女主人によって形を変え…。(allcinema)


いらっしゃいませ。
そして、永遠にさようなら。

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覚悟して観に行きました。
かなりの血の量だと聞いてましたので…。

でも、観終わった時に思ったことは、それだけの作品ではないので、
確かに激しい血しぶきではありますけど、
作品として許容できる範囲だと思います。


公開までにいろんな情報が飛び交ってましたので、
その場面を、ようやく繋げて観ることができ、納得しました。

ジョニーの歌声は、とても素敵でした~!
…甘い採点になるのは、ご容赦ください。


トッドとミセス・ラベットを中心に描いてますので、
その後のことが気になる終わり方をしています。
それからどうなるの…?
と、気を揉んでしまうかもしれませんが、
トッドの悲劇を、より強調するように終わって行きます。


もちろん、ジョニー・デップ好きなので、
彼を観たさに行ったわけですが、
内容や、映像、そして音楽に圧倒され続けた2時間弱でした。

狂気のトッドを演じるジョニーは、いつもながら本当に見事です。
ほとんど表情を変えることはありません。
哀しいほどに、家族への想いに一途な男を演じていました。


ジョニー以外のキャストも素晴らしかったです。

中盤は、ヘレナ・ボナム・カーターの勢いに、
周りが霞んでしまったくらいです。

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チャーリーとチョコレート工場】を
思わせるオープニングから、
配色を落とした全編。
そして、中盤のミセス・ラベットの
妄想シーンの鮮やかさとの対比。


トッドもミセス・ラベットも、必死で愛した人を守ろうとした。
そのやり方が、周囲をも巻き込んで行ってしまった。
それが不幸へ続いていた…。



賛否両論のようですが、
私は、もう一度観に行きたくなりました。