主人公は僕だった

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ひねりの利いた設定と巧みなストーリー展開で評判となった新人ザック・ヘルムの脚本を人気俳優ウィル・フェレル主演で映画化したハートフル・ファンタジー・コメディ。ある日突然、自分の人生が人気作家によって執筆中の物語に左右されていることを知った男が、自分の人生を取り戻すために奮闘するさまを、“小説の語り手”についての考察を絡めつつ、ユーモラスかつ寓話的に綴る。共演にエマ・トンプソンダスティン・ホフマン。監督は「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター。
 国税庁の会計検査官ハロルド・クリックは、規則正しく単調な毎日を送る平凡な男。ところがある朝、彼の頭にナレーションのような女性の声が聞こえる。それは断続的に聞こえるようになり、文学的な表現でハロルドの行動を的確に描写していく。どこかで自分を主人公にした小説が書かれていると疑い始めたハロルドは、“このささいな行為が死を招こうとは、彼は知るよしもなかった”という信じがたいフレーズを聞いてしまう。困惑した彼は、文学を専門とするヒルバート教授に相談してみることに。そんな中、国防費に抗議して税金の一部を滞納し続ける勝ち気なパン屋の女店主アナに心惹かれていくハロルドだったが…。(allcinema)

男は悩んでいた。自分だけに聴こえる、作家の声に。

2006年作品

公開時、面白そうだなと思ったことと、
この監督の「チョコレート」「ネバーランド」が面白かったことが
観たい作品リストに入れていた理由でしたが…。


どうしても、最初の30分くらいで睡魔が襲ってくるのです。
展開が鈍いのか、私が鈍いのか…。
困った出だしでした。

奇想天外な設定が、受け付けなかったのでしょうか…。


ところが、最後まで観ると決して面白くない訳ではなく、
作品のメッセージも、伝わらない訳ではない。

人は死へ向かって日々生きているけれど、
それがいつなのか分からないから、一所懸命に生きるんだ。

自分の人生の主人公は自分で、いくらでも書き直しができるんだ。


主人公のハロルドが恋人に慰めてもらう。
作家のカレンとヒルバート教授が新作について語り合う。

穏やかだけど、深いシーンで終わって行きます。


でもやっぱり、何かが足りない仕上がりのように感じました。


生きる意味を考えたい方、
エマ・トンプソンダスティン・ホフマンの渋い演技を観たい方、いかがでしょう。