オール・ザ・キングスメン

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ロバート・ペン・ウォーレンのピュリッツァー賞受賞作を49年に続いて豪華キャストで再映画化した政治ドラマ。政治の腐敗に憤り知事選に名乗りを上げた理想に燃える一人の男が、いつしか自らも悪の道へと落ちていく姿を描く。主演は「ミスティック・リバー」のショーン・ペン、共演に「アルフィー」のジュード・ロウ。監督は「ボビー・フィッシャーを探して」のスティーヴン・ザイリアン。
 1949年、ルイジアナ州メーソン市。郡の出納官を務める実直な男ウィリーは、小学校建設に絡む役人の汚職を告発して逆に自分が職を追われるハメに。上流階級出身の新聞記者ジャックは、そんなウィリーに興味を抱き交流を持つ。やがてその小学校で欠陥工事が原因の事故が起こり、ウィリーは一躍注目の存在となる。それに目を付けた州の役人タイニーに担がれ、いきなり知事選に出馬するウィリー。しかしそれは、対立候補の票を割るためのタイニーの策略だった。ことの真相をジャックから聞かされたウィリーは、与えられていた演説原稿を破り捨て、自分の言葉で聴衆に語り始めた。この演説が貧しい人々の心を打ち、ウィリーは地滑り的勝利を収め、ついに知事の座を射止めるのだったが…。(allcinema)


善は、悪からも生まれる。

2006年作品

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最近気になるジュード・ロウが出演してました。
予備知識がなかったので、びっくりして喜びました。


内容は…。
多少煩雑すぎて、人間関係が分かりずらい感じはあるのですが、
権力を持った人間が、どうなって行くか、興味深く観ました。

そして何より、こっちが主役?と思わずにはいられない、
J.ロウ演じるジャックの存在が面白かったです。

上流階級に育つジャックが、
カリスマ性を持つスターク(ショーン・ペン)に興味を持ち惹かれていく。
それはまるで自分にない物に憧れるかのように…。


でも、そのスタークに長年思い続けていたアン(ケイト・ウインスレット)を
盗られてしまったときの怒りと哀しみは、
激しいものではなかっただけに、重く感じられました。


J.ロウは、今まで観た中では一番好きかも。
かっこ良かったです。


いささか品のない知事・スタークとの対比も見事だと思います。

S.ペンの演説は迫力がありました。


その他のキャストも豪華でしたけど、
登場人物の、心の奥深いところをもう少し描けていたらよかったこもしれませんが、
権力に振り回される人間の、傲慢さ、弱さ、感じ取られる作品です。


J.ロウがお好きな方、
重厚な人間模様を観たい方、いかがでしょう。