ミス・ポター

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世界中で愛されているキャラクター、ピーターラビットを生んだ女流作家ビアトリクス・ポターの半生を綴る伝記ドラマ。主演は本作で製作総指揮も務める「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガー。共演には「恋は邪魔者」以来2度目の顔合わせとなる「ムーラン・ルージュ」のユアン・マクレガー。監督は「ベイブ」のクリス・ヌーナン。
 1902年のロンドン。世の中には、まだヴィクトリア王朝時代の封建的な風潮が残り、上流階級の女性が仕事を持つなど考えられなかった。そんな中、裕福な家庭に育った32歳の独身女性ビアトリクス・ポターは、幼少の頃に湖水地方で出逢った動物たちの物語を絵本として世に送り出したいと考えていた。そしてある日、彼女の念願が叶い、青い上着を羽織った愛らしいうさぎ“ピーターラビット”を主人公にした物語が、経営者のウォーン兄弟によって出版されることに。すると、その“ピーターラビットのおはなし”はたちまちベストセラーとなり、シリーズ化される。また一方、経営者兄弟の末弟で編集者のノーマンと次第に惹かれ合い、恋に落ちるビアトリクスだが…。(allcinema)


その恋が私を変え、私の絵が世界を変えた。

ピーターラビット」の作者ビアトリクス・ポターの恋と波乱に満ちた半生を描く感動作


2006年作品

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好感が持てたのは、多くを詰め込まなかったことです。

とてもシンプルに、ミス・ポターの人生の転機が描かれています。


32歳で独身。
それはいつの時代でも、周囲の評判が気になる年頃の女性。

でも彼女には絵がありました。


子供の頃から達者だった絵を通して、
一人の人間として自立することを考え、
大切な人と出会って恋をし、
大いなる悲しみから立ち直り…。

それはそれは、思い通りの人生を送った、とても恵まれた女性の物語です。


ちょっと嫉妬するくらい、恵まれていると思いました。


都会を離れて田舎に移り住んでからの風景は、
どんな悲しみも癒してくれるように、雄大で素晴らしかったです。
…これは劇場で観たかった風景です。


どんな困難にも、信念を持って進んで行ったミス・ポター

嫉妬を感じるほどですが、
それもこれも、ミス・ポターの一途さ故でしょう。


強く思えば夢は叶う…と思えるほど、
人生は甘くはないと分かる年齢になりましたけど、
それでも、念じてみようかと思える作品でした。


今の女性にも通じる生き方を感じたい方、いかがでしょう。