Sweet Rain 死神の精度


イメージ 1人気ミステリー作家・伊坂幸太郎のベストセラーを金城武主演で映画化したハートフル・ファンタジー。人間の感情を理解しない一風変わった死神と一人の若い女性との奇妙な交流とその顛末を綴る。共演は「天使の卵」の小西真奈美。本作では役名・藤木一恵の名義で主題歌も担当。監督は「美女缶」の筧昌也
 不慮の死が予定されている人間のもとに現われ、行動を共にして7日後に、“実行=死”か“見送り=生かす”かを決める死神。その一人、千葉は“ミュージック”をこよなく愛する一風変わった死神。そんな千葉の今回のターゲットは電器メーカーに勤める苦情処理係のOL、藤木一恵愛する人がいつも早死にしてしまう薄幸の彼女だったが、それでも懸命に生きていた。とはいえ、いつも“実行”の判定ばかりをしている千葉にとっては、今回もそれは既定の事実のはずだったが…。(allcinema)


生き方はお任せします。
最期はお任せください。

2007年作品



金城武ファンとしては、本当は劇場で観たかったのですが、
ちょっと油断していたら、全然時間が合わなくなって残念な思いをしていたのです。
DVDになっても、レンタル中が続いていたのでようやくの鑑賞となりました。


金城武ファンとしては、充分に堪能できました。
死神という一風変わった役を、飄々と演じていました。


知らない単語に会話がつながらなかったり、ミュージックが好きで、その時間は楽しそうで。
そして平然と「死なない人はいない」と言ってのけるのです。

死を判定する死神さん。
なぜか憎めません。


オムニバス的に進んでいくのですが、これが油断していると危ない。
え、そんなことになるの?と後で慌ててしまいました。
途中でいっぱい伏線を引いた台詞が出てくるので、注意力散漫ではいけません。

時間の流れの説明がないので、過去・現在・未来というのを後から納得したという有様ですが、
その作りは面白かったです。
傍にいる黒犬が、上司だったなんていうことも解説で分かるくらいなので、
これはきっと原作を読んだら、もっと面白さが伝わるのかもしれないと思いました。


成すべきことを成していないから生かしておく。
こんなに長く生きてよかったの?

そこに生きる意味を感じます。
人にはちゃんと生きる意味があるんだと…。
人生を全うしよう。
そう思えます。


最後まで観て納得して、もう一度観て楽しんで…。
今回はそんな鑑賞方法で満足した作品でした。