私のちいさなピアニスト

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落ちこぼれのピアノ教師とピアノの才能を秘めたわんぱく孤児が出会い、レッスンを通じて次第に師弟を越えて母と子のような絆で結ばれていく姿を描いた韓流感動ドラマ。主演は「情愛」のオム・ジョンファ。20世紀を代表する名ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツをこよなく愛する落ちこぼれのピアノ教師ジス。彼女は近所に暮らす孤児キョンミンのわんぱくぶりに手を焼くが、ある時彼が絶対音感の持ち主であることを知る。そこで、彼をコンクールで優勝させて、ピアノ教師としての名声を獲得しようと目論み、キョンミンにピアノのレッスンを始めるジスだったが…。(allcinema)


別れのつらさが美しい調べにかわる──
孤独な少年と落ちこぼれ教師。二人が奏でる愛の奇跡!

さよなら先生、
ありがとう僕の先生


原題:FOR HOROWITZ

2006年 韓国製作作品



ずっと観たかったんですが、なかなかTSUTAYAさんから送ってこないし、
レンタル屋さんでもレンタル中、ということが多くて…。


音楽関係の作品は、立場上厳しく観てしまいがちなのですが、
これは驚いてしまいました。
頷けるシーンが多いんです。


留学できなかったことが負い目になって、
それなのに同級生たちには負けたくないと、自分の境遇に嘘をついてみたり、
優秀な生徒を育てていると見栄を張ってみたり…。

そういうことってやってしまうんじゃないかな。
なんて、ジスを擁護してしまいますが…。

世間の常識なんて無縁な音楽の世界で、大人になったんです。

ジスの自分勝手な行動も、悲しいけどそんな教師もいるだろうなと、
周囲を見渡して感じました。


もちろん素晴らしい教師もたくさんいます。
ジスも最後には人間的にも成長したようでした。

音楽も生徒も、手段にしてはいけないんですよね…。


音楽の名声を失くしたジスと、
愛情を失くしたキョンミンが出会って、ふたりは再生していきます。

確かにキョンミンは、ジスに対してはピアノの先生を超えて母親の愛情を求めようとしました。
その時ジスが取った行動は、ジスから見れば最大の愛情でした。
キョンミンに素晴らしい音楽家になってほしかったから。
ジスに母親を求めたキョンミンにとっては辛い仕打ちだったけれど、
やはりそれがベストだったと、納得のラストでした。


キョンミンを演じたシン・ウィジェ君は、本当に優秀なピアノの生徒さんだそうで、
どうりで演奏シーンに違和感がなかったんだと、納得。
練習して上達する過程が、とってもリアルでした。
僕のピアノコンチェルト】も同じでしたね。

大人になったキョンミンを演じたのは、韓国の若手ピアニストだそうで、
こちらも感動の演奏でした。


どうしても、音楽の部分だけが目についてしまうのですが、
ピザ屋の店長だとかキョンミンのおばあさんだとか、登場人物もユニークです。