近距離恋愛

イメージ 1TVドラマ「グレイズ・アナトミー」で人気のパトリック・デンプシー主演で贈るロマンティック・コメディ。長年の大親友である女性への愛に気付くも、突然他の男と結婚が決まった彼女の花嫁付添人を務めるハメになった主人公の恋の行方を描く。共演に「M:i:III」のミシェル・モナハン。監督は「シティ・スリッカーズ2/黄金伝説を追え」のポール・ウェイランド
 大学時代から10年来の大親友であるトムとハンナ。性格も境遇も対照的ながら2人は互いを知り尽くし、恋人同士のように度々一緒に出掛け、ひいては何でも打ち明けられる男女の壁を越えた間柄だった。そんなある時、ハンナがスコットランドへ6週間の長期出張に発つ。するとトムは、いつも自分のそばにいることが当たり前の彼女と離れたことで、初めてハンナへ恋していると気付くのだった。そして、彼女が帰国したらこの想いを伝えようと腹を決めたトム。しかし、再会したハンナは、出張先で出会ったという恋人を連れてきていた。さらにその恋人との婚約を報告された挙げ句、結婚式での彼女の筆頭花嫁付添人(メイド・オブ・オナー)を頼まれ、結局その役目を引き受けてしまうトムだが…。(allcinema)


恋人よりも大好き。
それでどうして友達のまま?


原題:MADE OF HONOR


2008年 アメリカ/イギリス製作作品





女性が結婚に憧れる作品と言えば、つい先日も【幸せになるための27のドレス】というのを観たのですが、
こっちの方が楽しく観られました。

【幸せに~】は、なぜだか感情移入できずに終わったのですが、
こちらだって結末は容易に想像できる内容なのに、期待感がありました。

…というのは。
トムがいつどうやってハンナを口説くのか。
どんなラストが待っているのか。

その二点は、私の気分を大いに盛り上げてくれました。



いい車に乗って女にもてて、そして居心地の良い親友がいて。
そんなトムには結婚を考える余地がないのは分かりますよね~。

そんなトムが、親友のハンナに恋人ができた途端に状況が変わっていくあたり、
情けないヤツと思ってしまいました。
そんな状況にならなければ、ほんとに大切な人だって分からないんだから…。

だから、ハンナの結婚が着々と進んでいく中で、
いつ・どうやってトムはハンナを振り向かせるんだろうと、
心配しながら…できの悪い弟でも見るかのようでした。

そう思わせたのは、トム役のパトリック・デンプシーの魅力でしょうか。


ハンナが「いつでもそばにいてくれる人がいいの」という言葉にも
説得力がありました。


個人的に、ひとりで頑張る女性より、恋人と一緒に頑張る女性が好きなので、
ハンナの判断も、それはそれで応援したくなりました。
だからハンナがトムを選ぶには、それなりの理由がいるかな、と思っていましたけど
お互いが“居心地の良い場所”になれるならそれが一番かな。



なんだか【卒業】みたいになっていくのかしらとハラハラしつつ、
それほど印象的に、劇的にはいきませんでしたけど、
よかった、よかったという結末でした。


男性目線での“女性の結婚”という描き方も良かったようです。


本当に恋人よりも大好きな異性の親友がいたら、
それはそれで楽しい日々が送れるかもしれないけど…。

男女間に友情は存在しにくいと思ってるので、このラストは納得です☆