ウォッチメン(2009)

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 80年代後半に発表されたアメリカの人気グラフィック・ノベルを驚異のビジュアルで実写映画化したヒーロー・ミステリー。世界中で起きた歴史的事件の陰で<監視者>として活動し、“ウォッチメン”と呼ばれたスーパーヒーローたちが存在していたもうひとつのアメリカを舞台に、彼らが次々と何者かに消されていくという謎の行方を、彼らの活躍の歴史と心の葛藤を織り交ぜながらスタイリッシュかつダークな世界観で壮大に描き出す。監督は「300 <スリーハンドレッド>」のザック・スナイダー
 かつて、“ウォッチメン”と呼ばれる者たちがいた。彼らは<監視者>となって世界の重大事件に関わり、人々を見守り続けてきた。だが1977年、政府によりその活動を禁止され、ある者は姿を消し、ある者は密かに活動を続けていくことに。1985年、未だニクソン大統領が権力を振るい、ソ連と緊張状態にあるアメリカ。10月、ニューヨークの高層マンションからエドワード・ブレイクという名の男が突き落とされ、無惨に殺された。そして、そのそばには血の付いたスマイルバッジが。スマイルバッジは、かつてブレイクがスーパーヒーロー“コメディアン”として活躍していたときのトレードマークだった。現場に現われた“顔のない男”ロールシャッハは、事件の背後に陰謀の臭いを嗅ぎとり、すぐさま“ウォッチメン”と呼ばれたかつての仲間たちの周辺を独自に調べ始めるのだったが…。(allcinema)



知ってはならない、真実がある──。




ファーストデーに選んだのは、TVでおすぎさんが絶賛していたこの作品。
…とはいえ、冒頭少々眠気に襲われてしまい、なんか長いな~と思ったら163分ですって!

もっと軽めのヒーロー物かと思っていたら、とんでもございませんでした。


どこへ進んでいくのかと思いながらの鑑賞は、どんどん引き込まれて行きました。
かなりダークなヒーロー物でした。

ウォッチメンの一人が殺された。いったい誰が何の目的で…?
というミステリー調なのですが、
黒幕のことより、ウォッチメンとはいったい何なのか、ということを中心に進んでいきます。


この物語の時代が、米ソ冷戦時代だというのが一つのポイントになるのですが、
その時代がすでに過去になってしまっている今では、
危機感は感じられないのが残念でした。


結果…。
ウォッチメンの活躍で米ソ間の核戦争の危機は回避され、世界に平和が訪れることになるのですが、
そのやり方が…。
普通のヒーロー物ではないのです。

そんなのあり…?と、思わず声に出そうになった結末ですが、
それでも世界が平和になったからいいんだと、無理やり納得させるしかありません。


もう一度観たら、もっといろんなことが分かりそうな、
ちょっと入り組んだ(私だけかしら?)作品です。


多少目を背けるシーンもありますが、迫力ある映像を楽しめます。