SP 野望篇 (2010)
要人警護に当たるSPたちの活躍をV6の岡田准一主演で描き評判を呼んだTVシリーズ「SP 警視庁警備部警護課第四係」の劇場版。本作は2部作の前編。上司である尾形に対して芽生えた疑念を抱えながらも、国家規模の陰謀に立ち向かっていく主人公・井上薫と第四係メンバーたちの奮闘を、スケールアップしたアクション・シーンとともに描き出す。監督はTVシリーズに引き続き波多野貴文。
警視庁警備部警護課第四係の隊員・井上薫は、類い希な身体能力と常人離れした危険察知能力を持つ要人警護のスペシャリスト。そんな彼は、信頼していた上司・尾形総一郎の何か陰謀を巡らしているかのような言動に不信感が募っていく。また公安が尾形の内偵を進める一方、キャリア官僚たちが不穏な動きを見せ始める。そんな中、与党幹事長・伊達の警護に当たる井上ら第四係のメンバーたちだったが…。(allcinema)
TVシリーズが放送されていた頃は、まったく見たことがなく、
知り合いが、「面白い!」と言っていたのだけが記憶にありました。
予告が劇場で流れるようになった頃から、
その迫力ある映像に興味津々。
観たいけど、やっぱりTVシリーズを知らないとダメかな~。
DVDレンタルするかな~。
なんて思っていたら、ご丁寧にTVで再放送があっていました。
やっぱりTVシリーズを観てから行って正解でした。
なにしろ“EpisodeⅤ”とエンディングに出ちゃうんですもん(^^ゞ
エンディングの方法も、V6が歌うエンディング曲も同じだし、
もちろんお話もちゃんと続いてるわけで、
これはTVシリーズを観ていることが前提の作品でした。
なので、悪く言えば、TV観てるみたい…。
映画にする必要、あったのかな…。
ただし、最初に展開されるテロリストとの追いかけっこ(失礼)は見事!
危険を予知する能力を持つ井上が、
危険人物を感じ、それを阻止して逃げる犯人を追いかける。
走る、走る!
人が多い歩道を避けて、止まっている車の上を走る。
そしてその後の、走るトラックの上でのアクション。
テロリストも強いんだな~、これが!
井上役の岡田准一くん。
ちょっと身長が低くて残念なんですけど、
鋭い目つきでテロリストを追い詰めていくあたり、ゾクゾクしちゃいます。
彼には悲しい過去があり、
上司の尾形にも抱えている過去があって、
そのふたりが出会ったのは偶然か、必然か…。
物語は、その尾形が“大義”という目的が明らかにされないままに、
【革命篇】へ続くことになります。
単なるSPとしての職務遂行だけの話ではなく、
気がついたらもっと根深いものになっていったのはびっくり。
TVシリーズでも、尾形さんは穏やかで部下思いの上司だと思っていたのに、
いつの間にかどんどん別の顔が見えて来て、
あっけにとられてしまっていました。
その尾形を演じた堤真一さん。
そして幹事長役の香川照之さん。
いや~~。惚れ惚れしますね~。
~ネタばれ反転~
井上が、マルタイを守っていると思っていたら、
実は狙われていたのは自分だと気付いた最後は圧巻。
俺たちの負けだ、と言った尾形の本心は?
尾形との関係は次へ持ち越しです。
どんな結末が待っているのか、楽しみです(^^)