劇団四季『ウィキッド』

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オズの魔法使い」のエピソード0=『ウィキッド
ウィキッド』の舞台となるのは、誰もが知る名作『オズの魔法使い』の世界です。
 
人も動物も同じ言葉を話し、共に暮らしていた自由の国──オズ。
平和なこの国にいつしか異変が起きていました。動物たちが、次々と言葉を話せなくなっているのです。しかし大多数の国民は、その事態に気付いていません……。
全寮制のシズ大学に入学してきたエルファバ。特異な緑色の肌のため家族に疎まれ、周囲の学生たちとも馴染めずにいた彼女は、偶然と誤解からグリンダと同じ部屋に暮らすことになります。
見事な美貌とブロンドの髪を持つグリンダは、天性の明るさを備えたクラスの人気者。一方、思索的で激しい気性のエルファバは、生まれながらに不思議な魔法の力を持っていました。
性格も外見も異なる二人は、はじめは対立するものの、次第に互いの内面を理解し合い友情を育んでいきます。
ある日エルファバの元へ、この国の支配者にして強大な魔力を持つと言われるオズの魔法使いから招待状が届きます。グリンダを伴い、魔法使いの住むエメラルドシティを訪れたエルファバは、緑色に輝く大都会の素晴らしさに感激しました。偏見のない、自由な空気に包まれた憧れの都に、自分たちの居場所を見つけたことを2人は喜び合うのでした。
しかし、宮殿を訪ねた二人は驚くべき事実に遭遇します。エルファバがずっと憧れていた「オズの魔法使い」こそが、自分の権力を強化するために動物たちの言葉を奪っていた、異変の元凶そのものだったのです。
陰謀の正体に驚き怒ったエルファバは、動物たちを解放するために闘うことを決意。「魔法の書」を奪って空高く飛び立ってしまいます。
真相を見抜かれた「魔法使い」は、国民を駆り立てエルファバを「悪い魔女」に、そしてグリンダをオズの国を救うシンボルに祭り上げるのでした。心ならずも正反対の道を歩み始めたエルファバとグリンダ。怒り狂った群衆たちの魔女狩りがエルファバの身に迫ります。互いを思いやりながらも、自らの信じる道を貫くため二人はある決意をするのですが……。(劇団四季HPより)
 
福岡の劇団四季の専用劇場がなくなって1年。
ようやく四季が帰ってきました。
それもどうしても観たかった【ウィキッド】で…!
 
いろんなミュージカルを上演しつづけてくれたおかげで、
生のステージを、たくさんの作品を観てきました。
やっぱり生のステージに勝るものはありませんものね。
そんな中での閉鎖。
本当に残念で寂しくて…。
ウィキッド】はどうしても観たくて、大阪公演を観に行こうかと真剣に考えてくらい(^^ゞ
 
今年の連休、ひとつめのイベントです♪
 

緑色の肌を持つエルファバは、その肌の色のせいで家族から疎まれ友達もいない。
金色の髪を持ち、誰からも好かれるグリンダ。
対照的なふたりは大学で出会い、不思議な縁で結び付いていきます。
 
エルファバは不思議な力を持っていて、その力を利用しようとする大人たち。
エルファバはどんどん孤独になっていくし、
グリンダと同じ人を好きになってしまうことも、自分を追い込んでいく要因となってしまいます。
 
人は見かけではないかもしれないけど、
エルファバと同じように緑色の肌を持ったら、はたしてそんなことが言えるでしょうか。
エルファバの苦悩は、見ていて苦しくなるくらい…。
彼女が悪い魔女になってしまうったのは仕方ないかもしれない。
 
その反面、グリンダはちょっとおバカと思えるほどの能天気さ。
陽気で楽しくて、自分は美人で人気者だと信じている。
なぜにこんなうざったい奴が善い魔女?と思っていると、
嫌われ者のエルファバとも友達になるくらい、実は気持ちの優しい人だと分かってきます。
 
とことん両極端に描いたふたり。
その二人に芽生えた友情のお話です。
その二人に芽生えた、内なる正義のお話です。
 
最後には【オズの魔法使い】へ繋がるシーンもあったり、
オチもあったり…。
長かったエルファバの苦悩も終わりを告げます。
 
マイノリティの苦悩とか、集団心理とか、どちらかというとダークサイドのお話です。
祝日と言うこともあって子供の姿も多く見られましたけど、
ちょっと難しいかもね~。

エルファバとグリンダ。
人格もだけど、声質も明・暗で素晴らしかったです。
エルファバ役の江畑晶慧さん。耳の残る独特な声の持ち主でした。
 
それぞれのパフォーマンスは見応えがありました。
やっぱり生はいいですね~~!