ハンガー・ゲーム (2012)

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 全米の若者から熱狂的に支持されたスーザン・コリンズの同名ベストセラー・シリーズの映画化第1弾にして、全米で空前の大ヒットを記録したティーンズ・サバイバル・アクション。はるか未来の独裁国家を舞台に、テレビ中継の下で最後の一人になるまで殺し合いを繰り広げる戦慄のサバイバル・ゲームに、妹の身代わりとなって参加したヒロインの過酷な運命をスリリングに描く。主演は「ウィンターズ・ボーン」のジェニファー・ローレンス、共演にジョシュ・ハッチャーソンリアム・ヘムズワース。監督は「シービスケット」のゲイリー・ロス
 強大な権力を一手に握る独裁者が君臨する国家パネム。そこはエリート階層が暮らす最先端都市キャピトルとそれに隷属する12の貧困地区で構成されていた。独裁者は反乱の抑止を目的に毎年、全12地区からそれぞれ12~18歳の男女一人ずつを選出して、最後の一人になるまで殺し合いをさせ、それを完全生中継する見せしめイベント“ハンガー・ゲーム”を開催していた。そのプレイヤーの抽選会で、第12地区からは12歳の少女プリムが選ばれてしまう。そこで姉のカットニスが身代わりを志願、男子で選ばれた同級生ピータ・メラークとともにハンガー・ゲームに参加することに。こうしてキャピトルに向かった2人は、教育係による過酷なトレーニングを経て、ついに総勢24人が繰り広げる殺すか殺されるかの究極のサバイバル・ゲームに身を投じていくのだが…。<allcinema>
 
2012年
原題:THE HUNGER GAMES
上映時間 143分
製作国 アメリ
 
生存率1/24
それは究極のサバイバル。戦うことでしか、生き残れないのか――?
 
監督: ゲイリー・ロス 
製作: ニーナ・ジェイコブソン  ジョン・キリク 
製作総指揮: ロビン・ビセル  スーザン・コリンズ  ルイーズ・ロズナー=マイヤー 
原作: スーザン・コリンズ  『ハンガー・ゲーム』(メディアファクトリー刊)
脚本: ゲイリー・ロス  スーザン・コリンズ  ビリー・レイ 
撮影: トム・スターン 
プロダクションデザイン: フィリップ・メッシーナ 
衣装デザイン: ジュディアナ・マコフスキー 
編集: スティーヴン・ミリオン   ジュリエット・ウェルフラン 
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード 
エグゼクティブ音楽プロデューサー: T=ボーン・バーネット 
出演: ジェニファー・ローレンス カットニス・エバディーン
       ジョシュ・ハッチャーソン ピータ・メラーク
       リアム・ヘムズワース ゲイル・ホーソーン
       ウディ・ハレルソン ヘイミッチ・アバナシー
       エリザベス・バンクス エフィー・トリンケット
       レニー・クラヴィッツ シナ
       スタンリー・トゥッチ シーザー・フリッカーマン
       ドナルド・サザーランド スノー大統領
       ウェス・ベントリー          トビー・ジョーンズ             アレクサンダー・ルドウィグ 
      イザベル・ファーマン         アマンドラ・ステンバーグ       ウィロウ・シールズ  
 
ティーンが殺し合うだけの映画なら、スルーだなと思っていたら、
案外そうでもないとレビューを目にしたので、
ジェニファー・ローレンスは気になる女優さんだし、鑑賞してきました。
 
面白かったです。
かなりの長さですけど、飽きずに観られました。
ただし、これまた何の解決もしてないという、続編ありきの作りでしたが…。
 
近未来国家・パネムでは、
年に一度、12の貧困層の12歳から18歳までの若者を男女一人ずつ選んで
最後の一人になるまで戦わせる、ハンガーゲームを行っていた。
そこで選ばれた第12地区のカットニスとピータの戦いを描いています。
 
まず、この近未来国家・パネムが、どうしてここまで繁栄したのかとか
貧富の差が生まれたのか、といった説明は一切ありません。
独裁者スノー大統領が完全支配する国で、エリートと奴隷に分かれていて、
住む場所ももちろん違う。
そして物語の核になるハンガーゲーム。
過去に奴隷の反乱があったため、
その制裁や、抑制する為に行っているというんだけど、
なんでそんな理不尽なゲームに参加するんだ?と疑問が…。
そのプレイヤーを選ぶ日は、対象者は皆おめかしして集まります。
死ぬ確率の方が絶対的に高いゲームなのに、
地区の代表者に選ばれることは、やっぱり喜ばしいことなんだろうか?
とまたしても疑問が…。
貧困層と言うより完全に奴隷なんだと認識してないと、いけません。
彼らに、選ぶ自由はないんです。
 
そして、それをTV中継して、全国民が観るわけです。
それもなんだかな~って思ってしまうけど…。
TV中継されることが前提で、ハンガーゲームは行われているわけで、
プレイヤーにスポンサーがついたり、
アドバイザーの助言も、それありきです。
 
で、それありきで進んでいくうちに、“吊り橋効果”でしたっけ?
危険を共にすると、連帯感や恋愛感情が生まれると言うあれです。
その効果でしょうか。
一緒に戦うカットニスとピータにそういう感情が生まれるわけで…。
って、本当に生まれたのかな~。
ピータは元々カットニスを好きだったかもしれない。
でも、カットニスは、アドバイザーのヘイミッチに言われてそう演じてるだけ、
みたいな気もしないでもなかったんですけど…。
だって本当に好きな人は、別にいたんじゃないっけ…?

つまり、TVで観る国民の感情を高めるために、
戦い以外の部分を演出するという、
結局はハンガーゲームの全てが、国家によって仕組まれたことなのか。
なんだか釈然としない部分が多かったわけで…。
大統領も食えない感じだったし。
その辺りの種明かしは、Part2に続くのかな?
 
カットニスを演じたジェニファー・ローレンス
今回も強くたくましい若者を演じてます。
ドレス姿は愛らしいけどね。
でも、そういう役以外も観てみたいですね。

サバイバルゲームではあるけど、殺し合いのシーンは、
上手にオブラートに包んだ演出なので、気になりません。
戦いの中で、カットニスの心の揺れが描かれていて、
ハンガーゲームの理不尽さが良く伝わります。
大人の勝手な理論ですよね。
 
最終的に、国家を敵にしてしまったカットニス。
制裁を加えるべく、きっと動きがあるんだろうなと想像できるし、
そういう状況に陥ったカットニスの、さらなる活躍は期待したいです。