プラチナデータ (2012)

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 人気作家・東野圭吾の同名ベストセラーを「ハゲタカ」「るろうに剣心」の大友啓史監督で映画化したSFサスペンス。全国民のDNAデータが管理され、DNA捜査が万能のシステムとなった近未来を舞台に、自ら作り上げたシステムによって追われる身となった天才科学者と現場叩き上げの刑事が繰り広げる緊迫の逃亡・追跡劇をスリリングに描く。主演は「GANTZ」の二宮和也と「20世紀少年」の豊川悦司。共演に鈴木保奈美生瀬勝久、杏、水原希子
近い将来の日本。政府は全国民のDNAデータを極秘裏に収集し、あらゆる事件の捜査に活用していた。それは“プラチナデータ”と呼ばれ、検挙率100%、冤罪率0%の社会が実現しようとしていた。警察庁の科学捜査機関“特殊解析研究所”に所属する神楽龍平は、この画期的なDNA捜査システムを開発した天才科学者。ところがある時、このシステムが連続殺人事件の犯人として神楽を導き出してしまう。まさかの事態に逃亡を余儀なくされた神楽。そんな彼を、現場叩き上げの敏腕刑事・浅間玲司が執拗に追い詰めていくが…。
<allcinema>
2012年
上映時間 134分
この愛さえも、DNAで決まるのか。
彼は天才科学者だった。
連続殺人犯のDNAが自分と一致するまでは――。
監督: 大友啓史 
製作: 市川南 服部洋 藤島ジュリーK. 見城徹 松本茂 吉川英作 川邊健太郎 
プロデューサー: 川田尚広 
エグゼクティブプロデューサー: 山内章弘 
企画・プロデュース: 佐藤善宏 澁澤匡哉 
原作: 東野圭吾 『プラチナデータ』(幻冬舎刊)
脚本: 浜田秀哉 
撮影: 佐光朗 
美術: 橋本創 
編集: 今井剛 
音楽: 澤野弘之 
照明: 渡部嘉 
製作担当: 森悦子 
録音: 湯脇房雄 
助監督: 猪腰弘之 
プロダクション統括: 金澤清美 
ポストプロダクションプロデューサー: 大屋哲男 
出演: 二宮和也 神楽龍平/リュウ
豊川悦司 浅間玲司
鈴木保奈美 水上利江子
生瀬勝久 志賀孝志
杏 白鳥里沙
水原希子 蓼科早樹
遠藤要 和田聰宏  中村育二 
萩原聖人
 
原作を読んでいたので、それがどんな風に映像化されるのか、
楽しみに観に行きました。
ま、二宮君主演というのも気になったし(^^)
 
膨大な量の原作を、2時間でまとめようとなると、
削除しなくてはいけない部分はどうしても出てくるわけで、それは仕方ない。
おまけに、削除するだけでなく、結末も変わってしまっていて、
まあ単純に言えば、原作とは違う【プラチナデータ】なわけです。
 
ただ、原作で感じた薄さはこちらでもぬぐえず…。

DNAのデータから、犯人をプロファイリングすることができるシステムを開発。
連続殺人事件の犯人として、
開発者である神楽龍平が犯人だと導き出されたことで、事件が動き出す…。
 
自分は犯人ではないと言う、神楽の逃走劇が見どころかな~。
防犯カメラを駆使して追い詰めるシーンは、
捕まらないと思っていても何度もヒヤリとします。
バイクで逃げるシーンでも、爆音が凄まじい。
銃撃戦にならないのはもう一歩迫力に欠けるけど…。
そう感じるのはハリウッド映画に毒されてる…?(^^ゞ
何度も対峙しながら、浅間が躊躇しているように感じて、
犯人に対して甘すぎじゃないか?と思っていたんですが、
つまり、浅間は神楽を犯人だとは思っていなかったからだと、後から理解しました。
 
そういう葛藤しながら犯人に向かう浅間を演じているのは豊川悦司さん。
さすがだな~って思ってしまいました。
 
謎解きとしての部分は重要ではなくて、
DNAといった科学で未来を創るのではなくて、
一人ひとりの手で、一人ひとりの想いで創り上げていかなくてはいけない。
というところへ導いていきたいんだなと感じました。
もちろん、科学抜きで、ということではありません。
 
人を愛することは、決して科学でどうにかできるものではなくて、
優秀なDNAを掛け合わせる…なんて単純なことじゃないんですよね。
 
最後まで人を、神楽を信じた浅間。
それによって救われた神楽の姿には、多少くすぐったい感じもあったけど…(^^ゞ
 
神楽は難しい役だと思いますよ。
かなり高飛車、高慢ちき、上から目線でしゃべるし、
嫌味な奴です。
スーツにロングコート着て、これでもう少しタッパがあったらね~
と残念ではあるけど、普段のニノの雰囲気はなく…。
でも、逃走しているうちにボロボロになっていて、そのギャップも楽しめます。
もうひとつ。
神楽には秘密があって、そのおかげで、もうひとつのの姿も見られます(^^)
よく頑張ってます。
 
印象的だったのは、水原希子
映画版の蓼科早樹の雰囲気にはぴったりだと思いました。
は思わせぶりはあるけど、あんまり重要な役ではなく…。
鈴木保奈美さんの役は、原作では男性なので、それだけ重要ということでしょうか。
 
ニノ主演なので、骨太くなり過ぎないようにテーマを変え、
女性ファンにも納得させようとしてるかな。と思えました。
 
はい、DVDスルーで全然OKの作品です(^^)