エクソダス:神と王 (2014)

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 「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督が旧約聖書の“出エジプト記”を題材に描く歴史スペクタクル・アクション。奴隷となっていた40万人のヘブライ人を解放するために、たった一人でエジプト国王に立ち向かった伝説の英雄モーゼの運命を壮大なスケールで描き出す。主演はクリスチャン・ベイルジョエル・エドガートン、共演にアーロン・ポール、ジョン・タートゥーロ、シガーニー・ウィーヴァーベン・キングズレー
 栄華を誇る古代エジプト王国では、長年にわたりヘブライ人を奴隷として使役していた。そんな中、王女に拾われ、国王の息子ラムセスと兄弟同然に育てられたモーゼ。成長した彼は、国王セティの信頼も厚く、民からも慕われる存在に。ところがセティの死後、王位に就いたラムセスは、モーゼの出自がヘブライ人と知るや、彼を追放する。過酷な放浪の末に一人の女性と巡り会い、結婚して平穏を手に入れたモーゼ。9年後、彼は神の啓示を受け、虐げられているヘブライの民を解放すべくエジプトへと戻るのだったが…。<allcinema>
2014年 原題:EXODUS: GODS AND KINGS 上映時間:150分 製作国:アメリ
戦う者だけに、「奇跡」は訪れる。
監督:リドリー・スコット
脚本:アダム・クーパー ビル・コラージュ ジェフリー・ケイン スティーヴン・ザイリアン
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:
クリスチャン・ベイル/モーゼ
ジョエル・エドガートン/ラムセス
ジョン・タートゥーロ/セティ王
アーロン・ポールヨシュア
ベン・メンデルソーン/ヘゲップ
シガーニー・ウィーヴァー/トゥーヤ
ベン・キングズレー/ヌン
マリア・バルベルデ/ツィポラ
ヒアム・アッバス/ビティア
インディラ・ヴァルマ/ミリアム
このテーマだと、どうしても【十戒】と比べてしまいますよね。
ワクワクした気分もあったけど、評価も割れているようです。

観終わって、やはり【十戒】とは別物だ、と当たり前の感想^^;
何といっても、神の啓示を受けて行動するモーゼの、戦うシーンが印象的でした

というのも、今作では、モーゼがヘブライ人だと分かって、
エジプトから追われていくまでにウエイトを置いて描かれているからです。
国王の息子ラムセスと兄弟のように育てられたモーゼは、国王からの信頼も厚かった。
けれど、占いで国王を脅かす存在になるだろうと言われ、
実際にそういう存在になっていくモーゼ。

そこまでは序章。
十戒】ではほとんど印象に残っていない「十の災い」が
今作のメインと言っていいほどに、過酷に描かれています。
蛙にぶよ、イナゴの大群…。
2Dだったけど目を背けるシーンの連続です。
3Dだったらどんなことになってるのやら…(>_<)
その後、暗闇に包まれ長子が殺され…。
かなり詳細に描かれていて、それが神の怒りにふれた結果だとしても、
ラムセスやエジプトの民に同情せずにはいられませんでした。

もちろん、ヘブライ人は奴隷としてもっと酷い扱いを受けているんですけどね。

そんなシーンの後、エジプトからの脱出に至るわけで、
そうか、ここからが海のシーンだ。と思うほどの時間が経っていて、
海のシーンは本当にクライマックスでした。

海は割れず…。
それでも迫力あるシーンでした。

十戒】は「十戒」をメインにしているわけで、
今作はタイトル通り、神と王の話なわけです。
別物として、一つの作品として堪能することができました。

クリスチャン・ベイルはさすがです。
どんな役でも安心して観ていられます。