リリーのすべて (2015)

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 世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話を基に、ふとしたきっかけから男性であることに違和感を抱き始めた主人公の苦悩と、そんな夫を献身的に支え続けた妻の葛藤と感動の愛の物語を描いたドラマ。主演は「レ・ミゼラブル」「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメイン。共演に本作の演技でみごとアカデミー助演女優賞に輝いた「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」「コードネーム U.N.C.L.E.」のアリシア・ヴィカンダー。監督は「英国王のスピーチ」「レ・ミゼラブル」のトム・フーパー
 1926年、デンマークコペンハーゲン。風景画家のアイナー・ヴェイナーは結婚して6年目になる肖像画家の妻ゲルダと仲睦まじい日々を送っていた。ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を引き受けたのがきっかけとなり、自分の中に潜んでいた女性の存在を自覚するようになる。最初は遊びのつもりでアイナーに女装をさせ、“リリー”として外に連れ出し楽しんでいたゲルダも、次第にアイナーが本気だと気づき激しく動揺するが…。<allcinema>

2015年 原題:THE DANISH GIRL 上映時間 120分 製作国 イギリス/ドイツ/アメリ
あなたの愛で、本当の自分になれた。
夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。

監督:トム・フーパー
原作:デヴィッド・エバーショフ『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』(講談社刊)
脚本:ルシンダ・コクソン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:
エディ・レッドメイン/リリー・エルベ(アイナー・ヴェイナー)
アリシア・ヴィカンダー/ゲルダ・ヴェイナー
ベン・ウィショー/ヘンリク
セバスチャン・コッホ/ヴァルネクロス
アンバー・ハード/ウラ
マティアス・スーナールツ/ハンス
昨年【博士と彼女のセオリー】でアカデミー賞最優秀主演男優賞を取った
エディ・レッドメインが主演ということで、楽しみにしていた作品です。
今回は性同一障害者を演じていて、好きな俳優さんだけど、個性的な役柄が続いて、
もっと普通の役が観たいな~と思ってしまいました。
とはいえ、さすがでした。

最初は男性だったアイナーが、妻の絵のモデルとして女装したことから
どんどん自分自身に目覚めていき、
最終的には女性になっていく演技は見事でした。

自分らしく生きていことを、最後まで貫いたアイナー=リリー。
自分を取り戻すためには絶対に譲れなかったんでしょうが、
難しい手術に向かう彼女の清々しい笑顔は素敵でした。
とにかく強い精神力の持ち主だったんだと感じました。

最後までアイナーを応援し、支えていく妻のゲルタは、
本当にアイナーを愛していたんでしょうね。
最初は夫として。
最後は友人として、家族として、深い人間愛を感じずにはいられません。

デンマークの風景とか、当時のファッションとか、
慣れ親しんだそれとはちょっと違っていて、映像的にも楽しめました。

本年度のアカデミー賞助演女優賞アリシア・ヴィカンダーはもちろん素晴らしい。
他に、ベン・ウィショーとかアンバー・ハードとか、はまり役で登場してます。