めぐり逢わせのお弁当

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 インドの大都会ムンバイでは、家庭でつくった“できたて”のお弁当をオフィスに届ける配達サービスが充実していて、1日20万個のお弁当箱がダッバーワーラーと呼ばれる配達人5千人によって家庭とオフィスを正確に往き来しているという。本作はそんなムンバイのお弁当事情を背景に、めったに起きない誤配が縁で繋がった一組の男女が、そのお弁当を介して互いの心の隙間を埋めていく姿を心温まるタッチで描いたハートフル・ドラマ。出演は「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のイルファン・カーンとニムラト・カウル。監督は、これが長編デビューのリテーシュ・バトラ
 ムンバイに暮らす主婦のイラ。すっかり冷めてしまった夫の愛情を取り戻そうと、お弁当作りに精を出す。ところが、その丹精を込めた4段重ねのお弁当が、なぜか早期退職を控えた男やもめ、サージャンのもとに届いてしまう。その日、お弁当箱は、きれいに空っぽになって帰ってきた。それを見て喜ぶイラだったが、ほどなく夫が食べたのではないと気づく。そこで次のお弁当には、きれいに食べてくれた見知らぬ誰かへのお礼の手紙を忍ばせるイラだったが…。<allcinema>

2013年 原題:DABBA THE LUNCHBOX
上映時間:105分 製作国:インド/フランス/ドイツ
まだ見ぬ あなたへ
音楽:マックス・リヒター
出演:
イルファン・カーン/サージャン
ニムラト・カウル /イラ
ナワーズッディーン・シッディーキー/シャイク

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インドにはお弁当を届けるサービスがあるようで、
このサービスはほんとに凄い。
普通はちゃんと届くんですよね~。

ところが、たまたま間違って違う相手に届いてしまう。
間違って届いたお弁当から始まった文通。
その手紙を通して、気持ちが次第に通じ合っていき、
そこに愛情を感じ始めるんですよね。
でもそのとき、男性がふと自分の年齢に気がつくんです。
鏡に映った自分の姿…。
定年間近のくたびれた中年…。

切なかったなあ。
毎日の文通を楽しみにしていて、
その女性と逢えるちょっと浮かれていた時、はたと我にかえる瞬間。
多分そうなるんだろうと想像はできました。
でも、その切なさが表現できていて伝わりました。

でも、その後が気になるんですよね~。
果たして本当に二人の関係はそこまでだったのか…。
大人の恋物語として良かったです。