5時から7時の恋人カンケイ

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5時から7時の恋人カンケイ<未>(2014)

5 TO 7
上映時間:97分
製作国:アメリ
監督:ヴィクター・レヴィン
出演:
ベレニス・マルロー/アリエル
ニューヨークを舞台に、自由奔放な人妻パリジェンヌと真面目なアメリカ人青年の恋の行方を描いた大人のラブストーリー。ニューヨークで暮らす作家志望の青年ブライアンは、街角で煙草を吸っていたフランス人女性アリエルに一目ぼれし、声をかける。2人はすぐに意気投合するが、実はアリエルは2人の子どもを持つ人妻だった。アリエルから「5時から7時の不倫関係」を提案されたブライアンは、戸惑いながらも彼女と付き合いはじめるが……。「いとしい人」「アイドルとデートする方法」などの脚本家ビクター・レビンが長編初メガホンをとり、2016年6月に急逝したアントン・イェルチンがブライアン役、「007 スカイフォール」のベレニス・マーロウがアリエル役をそれぞれ演じた。《映画.com》


アントン・イェルチンの名前でレンタルしました。

5時から7時までの関係というのは、フランスでは不倫関係を表すそうで、
アリエルのその申し出にブライアンがOKをして関係が始まります。

とにかく台詞が多い。
観ていてくたびれるくらいで、台詞で状況をすべて語ろうとしているんじゃないかと
ちょっとだれてしまった前半。
それが一変したのは、大人のつきあいだったのに、
ブライアンが本気になってしまった辺りから。

指輪を渡してプロポーズするシーンは、
アリエルの背中から撮られているので、二人の表情は見えません。
その後、回想シーンがあって、その時のアリエルの表情が映し出されると、
受け入れる台詞とは裏腹に、苦しんでいることが分かります。

若くしてモデルとして活躍したアリエルは、
今の夫と出会って家庭を持ち、それは安心できる場所だったけど、
本当の恋はブライアンに出会って初めて知った。と告白されます。

なんともピュアな恋愛ドラマでしょうか。

映画を観ていて、このシーンが観たかった、それだけで満足。
というシーンに出合うことがあります。
今回は、ブライアンが、書店に並んだ自分の本を見つめるシーン。
個人的にはものすごーくツボでした!

時は流れ…。
初めてデートした美術館で再会。
ブライアンは売れっ子の作家になり、妻と息子を紹介。
そしてそっと手袋を外すと、ブライアンからの指輪が光っている。

不倫という生臭い関係が、アリエルの初恋物語という展開。
社会的に結ばれることはなくても、ずっと忘れられない存在になっていくのかもしれない。
そんな結末に感動しました。

音楽も素敵で、
セントラルパークのベンチの背にあるメッセージの使い方もお洒落でした。


本編とは関係ないんですが、最後にアントンがちょっと老けメイクで登場します。
本当にそんな姿を見たかったと、急逝したことが残念でなりませんでした。