5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017)

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 ドイツの一流ホテルで実際にあった感動の実話を映画化した伝記ドラマ。通常の視力の5%しか見えない弱視でありながらホテルマンになりたいと願う青年が、仲間の協力と並々ならぬ努力で幾多の試練を乗り越え夢をつかむまでの奮闘の日々をユーモラスかつ感動的に綴る。主演はコスティア・ウルマン、共演にヤコブ・マッチェンツ、アンナ・マリア・ミューエ。監督は「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」のマルク・ローテムント
 スリランカ人の父とドイツ人の母を持つ真面目で成績優秀な青年サリヤだったが、先天性の病気で10代で視力の95%を失ってしまう。それでも一流ホテルで働きたいという夢を諦めきれない彼は、弱視であることを隠してミュンヘンにある最高級5つ星ホテルで見習いとして働くチャンスを得る。やがて同じ研修生でお調子者のマックスが良き理解者となって、彼の努力を親身にサポートしてくれるようになる。そんなマックスの助けも借りながら、周囲にハンデを悟られることなくホテルの研修課題を一つひとつクリアしていくサリヤだったが…。<allcinema>

2017年 原題:MEIN BLIND DATE MIT DEM LEBEN 上映時間:111分 製作国 :ドイツ
ぼやけた明日が、輝きだす――
監督:マルク・ローテムント
原案:サリヤ・カハヴァッテ
脚本:オリヴァー・ツィーゲンバルク ルート・トマ
音楽:ミヒャエル・ゲルトライヒ ジャン=クリストフ・“ショーヴィ”・リッター
出演:
コスティア・ウルマン/サリヤ(サリー)
ヤコブ・マッチェンツ/マックス
アンナ・マリア・ミューエ/ラウラ
ヨハン・フォン・ビューロー/クラインシュミ
観終わった後に検索した文章です

スリランカのシンハラ民族の血を引くドイツ人。
15歳のころ、視力の95パーセントを失う。
高校を卒業し、ホテルで見習いとして働いたあと、
失明していることを何年も隠したまま、接客業と美食調理法においてキャリアを積む。
サリヤは15年もの間、盲目であることを秘密にしておく。
ビジネスコーチとしてだけでなく、講演者としても優れた能力を持つサリヤは、
ドイツ語圏の国々で講演を行い、自身の半生を語っている。
現在はハンブルクに住み、仏教徒として修業を積みながら、
アーユルヴェーダ料理に情熱を注ぐ。

情報番組の映画紹介コーナーで見たのはいつだったか。
地方での上映はタイムラグがあり、
公開を待っていた作品でした。

実話ベースとうことで、努力したご本人の強い意志には頭が下がります。
子どもの頃に近視となって、黒板の字が見えにくくなったとき、
本当に不安で不便だったことを思い出します。

ただ見えにくいだけではなくて、それを隠して仕事を続けるなんて
それは並大抵の苦労ではなかったと思います。
いろんなアクシデントは、そりゃそうでしょ!と思ってしまいます。

でも、サリヤの人生には、
理解を示してくれる友人たちがいたんです。
特に、サリヤの全てを受け入れてくれたマックスが素晴らしい!
チャラ男なんだけど、ことサリヤに関しては男前なんですよ。

このマックスとの出会いが更に奇跡を呼ぶわけで、
ふたりが自転車で疾走するシーンは最高でした。

まあ、だからといって大切な結婚式を台無しにしていいわけじゃなかったり、
小さな子供の子守を引き受けたりしていいわけじゃなかったりと、
小さなもやもやはあるものの、概ね満足の作品でした。