ヴィレッジ

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1897年、ペンシルヴェニア州。
深い森に囲まれ、外の世界から完全に孤立したひとつの小さな村があった。
村人は大きな家族のように強い絆で結ばれ、ユートピアのような理想の共同体を築いている。
この村には昔から奇妙な3つの掟が存在し、人々はそれを忠実に守ってきた。
しかし、掟を破るとどうなるかは、誰も知らなかった。
そんなある日、盲目の少女アイヴィーの最愛の恋人が刺され大ケガを負ってしまう。
アイヴィーは恋人の命を救うため、村の外に出ることを決意する。
しかし、彼女が掟を破り森に足を踏み入れたとき、恐ろしい真実が明らかとなるのだった。
《TSUTAYA DISCAS

ナイト・シャマラン作品ですから、何が起こるのか期待しつつ観て行きました。
予告編でも、かなりホラーっぽく描かれていた記憶があったし、
シックスセンス】や【レディ・イン・ザ・ウオーター】に流れもあるのかな
などと、先入観がいっぱいの状態でしたから・・・。

結果は・・・。
期待は大幅に裏切られてしまいました。
全然ホラーじゃありません。
とっても現実的な展開でした。

ただ、どうなんでしょう。
苦しみから逃れる為にユートピアを作るという考え方。
何かを改めようと努力することなく逃げてしまうという考え方。
表面的には、そう言ったある種自己満足的な考え方を感じましたが、
その奥にあるものには救いを感じました。
・・・というのは。
愛です。

愛することはすべてを乗り越えられるということです。
盲目のアイヴィーが立ち向かう困難は、愛がなければ可能ではありませんでした。
アイヴィーの父親が、掟を破ることを決断したことも、
家族への愛だったわけです。

最終的には、ユートピアを作ろうとしたことも愛でしょうか・・・。

意外な展開や結末を期待しなければ、納得できます。
静かに見終わることが出来ました。