ウインター・ソング

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金城武さんの映画ですから、ほとんど知識なく観にいきました。
始まってびっくり!
『おや!? ミュージカル!?』
金城武さんも歌ってる!!
そんな感じで始まったのですが・・・。

物語は、新作映画の記者会見から始まって、
主演女優・孫納(ジョウ・シュン)と、相手役の林見東(金城武
そして監督・聶文(ジャッキー・チュン
三人の人間関係が少しずつ見えてきます。

劇中劇と現実が交錯して、同じ方向で話が進んでいきます。

孫納は『人間は自分が一番可愛いんだ』と言って
女優になる夢を叶えるために、林見東を捨てて出て行きます。
それから10年後の再開が記者会見の場。
監督に取り入ることで夢を叶えて来た彼女は、もちろん今回の作品の監督が現在の恋人。

10年前に戻りたい過去の恋人は、ただひたすらに想いをぶつけて
結局は過去を振りきって時計が動き始める・・・、といった感じです。
現在の恋人は、同じ夢を追いかけて歩き始める・・・、という感じでしょうか。

過去に縛られてる男の存在は、やっぱり鬱陶しいだけでしょうね。
でも、そんな過去の男の存在に不安になる男にも、
『しっかりしろよ!』と言いたくなってしまいましたが・・・。
それにしても・・・。
女は強いですね。
悩み抜いてる男二人を、冷静に見ている感じに本質を見た気がします。

ミュージカルでなかったら、もっと感情移入したかもしれません。
歌を追っかけていくうちに、作品にのめり込めないのが難点です。
・・・金城武さんの声が好きだから、歌は心地よかったんですけどね。
ちょっと残念な仕上がりです。