真実の行方

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大司教惨殺事件で逮捕されたのは、彼の侍者のアーロンという青年だった。
売名家と呼ばれている弁護士マーティンは、事件の話題性から無償での弁護を申し出た。
あどけないアーロンの表情を使ったマーティンの作戦も、明らかにされていく宅地開発に絡む
大司教への恨みや“悪魔払い”の名のもとにビデオに収められた醜聞も、
元恋人の検事ジャネットによって次々と提出される物的証拠の前にはなす術が無かった。
そんな時、アーロンの精神分析を担当したアーリントン女医がつかんだ事実とは……。 

ゴールデン・グローブ賞 1996年 助演男優賞 エドワード・ノートン
LA批評家協会賞    1996年 助演男優賞 エドワード・ノートン

リチャード・ギアを検索してリストアップしてたものなので、
いつものように殆ど知識なく観てしまいました。

若いときのリチャード・ギアってギラギラしてたな~
と、ちょっと感慨深いものがありました。

マスコミ大好きの弁護士、みたいな描き方で始まります。
雑誌のインタビューを受けたり、表紙を飾ってみたり、かなり派手な生活振りが伺えます。

今回引き受けることになったのは、地域の大司教を殺害した容疑で捕まった青年の弁護。
おどおどした態度、言葉に詰まって上目遣いに相手を見る。
そんな青年を、本当に無実だと信じていたのでしょうか。
そう言い切るシーンはあるけれど、ちょっと怪しい・・・。

なんて思っていたけど、
「人はみんな善人だと信じている。だから善人が大罪を犯してしまった事件を弁護したい」と
記者に語っている姿は、本心なのかと思わずにはいられないけど・・・。

リチャード・ギアは、そつなく弁護士役を演じていきます。
検事役の元恋人との絡みは、キャリア女性の悲哀が辛い・・・。
こういう場合、女性の描き方って大体こんな感じ。
浅はかで、男には敵わない。

振り回されておバカ~!って思ってしまう。
もっと知的な女性を描いて欲しいっていつも思っちゃいます。
・・・女医さんは良かったけど!

それにしても、中盤の展開はある程度想像できましたけど、
そうきたか!って感じのラストでした。

殺人容疑の青年は、かなりの迫力で演じてます。
二重人格者という(本当はちょっと違うけど)役にくぎ付けになってしまうくらい。
こんな風に演じ分けられるんだって、役者の凄さを感じます。

それにしても、リチャード・ギアの弁護士、そして意外な結末。
確か他にもあった記憶が・・・。
【愛という名の疑惑】だったかな。
もう一回見てみなくちゃ。

助演男優賞受賞は、殺人容疑者の青年です。納得!です。