BABEL~バベル~

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ロッコ、メキシコ、アメリカ、日本を舞台に、ブラッド・ピット役所広司らが演じるキャラクターが、それぞれの国で、異なる事件から
一つの真実に導かれていく衝撃のヒューマンドラマ。
『アモーレス・ペロス』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、
言語、人種、国などを超え、完成度の高い物語を作り上げた。
名だたる実力派俳優たちが名演を見せる中、孤独な少女を演じ、
海外のさまざまな賞に名前を連ねる、菊地凛子の存在感のある演技に、目がくぎ付けになる。

モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)と
スーザン(ケイト・ブランシェット)が、突然何者かによって銃撃を受け、
妻が負傷するという事件が起こる。
同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコ(菊地凛子)は、
満たされない日々にいら立ちを感じながら、孤独な日々を過ごしていた……。
(シネマトゥデイ

ストーリーの組み立て方は、見事だと思いました。
ひとつひとつのエピソードも、印象的に描かれています。
特に難しいわけではないから、頭を使わなくちゃいけないこともない。
でも、とてもメッセージ色が強い作品だから、
それを理解するのが困難な作品だと思われます。

私には、明確な物は見つけられませんでした。

現代、人種が違う、言葉が違う、だから心が通わない。
家族でも心が通わない。
そんな寂しい世界。

そんな社会で、人は必死に生きていく。

自分の思いを誰かに伝えたい。
伝える相手を欲し、伝わらないことに苛立ち。
そんな人々が描かれていたようです。

日本の描き方には、いろいろ非難もあるようですが、
まあ、仕方ないですよね。
でも、高校生があんな風に描かれていると、みんなそうなのかな、
と思われちゃうんじゃないかと、心配ですが。

寂しいから人の温もりが欲しい。
肌を合わせたい。
言葉が通じない故の、自己表現手段なのだろうけど、ちょっと過激かな。

ブラット・ピットとケイト・ブランシェット
この二人は無条件で良かったです。
いつもの彼らと違って、本当に普通のアメリカンを演じてたようです。

う~ん・・・。
言葉で表すのではなくて、心で受け止めればいい作品なんでしょうね。