青の炎

http://www.discas.net/img/jacket/081/788/r081788273L.jpg
湘南の高校に通う17歳の少年、秀一は母・友子と妹・遥香との三人で穏やかに暮らしていた。
ところがある日、母が10年前に結婚してすぐに離婚した男・曾根が現われ、
家に居座ってしまったことから、平和だった家庭は一変する。
曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行をはたらこうとするのだった。
やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、
自らの手で曾根を殺害する決意を固める。
そして、“完全犯罪”の計画を練り上げると、それを実行に移す。
恋人の紀子にわずかな不審を持たれた以外、その犯行は完璧なはずだった…。 

公開当時から気になっていた作品でしたが、
硫黄島からの手紙】でも評判になっていた 二宮和也 君の主演です。
最近気になる 嵐 のメンバーで・・・。
・・・いくつにってもミーハーな奴です・・・(死後ですかね)

さて内容に関しては。
期待通り、二宮君は華奢な身体からパワーを発しながら演技してます。
演技と感じない演技です。
本当に自然体でした。

10代ってきっとこうなんだろうな。
そんな単純さや盲目さを感じます。
完全犯罪なんてないんだよ。
大人はバカじゃないんだよ。
償いってそんなことじゃないんだよ。

人間関係はあまり深く描かれていないので、
何故そんなに曾根を憎むのか
紀子との関係が、単なる同級生か恋人か、等々、判りにくかったりします。

でも、とにかく秀一は抹殺したかったんだ。
それで普通の家族生活が取り戻せるんだ。
そう思っていたことは良く判ります。

秀一の人生をもっと見ていたかった。
そんな感じの終焉です。

・・・余談ですが・・・
 母親役の秋吉久美子さん・・・。ちょっと違和感がありました。
 良いお母さん役ってどうなのかな・・・。