手紙

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人気ミステリー作家・東野圭吾の同名小説を映画化した社会派ドラマ。
兄が強盗殺人を犯したことでいわれなき差別に苦しむ主人公の姿を通して、加害者の家族をとりまく社会のあり様を真摯なまなざしで見つめる。
主演は「電車男」の山田孝之、共演に玉山鉄二沢尻エリカ。

川崎のリサイクル工場で働く青年、武島直貴。
積極的に話しかけてくる食堂の配膳係・由美子とも打ち解けることなく、人目を避けて生きる彼にはある秘密があった。
兄は強盗殺人を犯し、無期懲役で服役しているのだった。
しかし、やがて工場でも兄のことが明るみとなってしまう…。 

劇場で公開されたころに、原作を読みました。
    原作の記事はこちら⇒[http://blogs.yahoo.co.jp/nagitw/43486107.html/ 小説・手紙]

予告編で流れていた、主役の山田孝之の印象で文章を追っかけていました。

内容を知っていたので、ひとつずつのエピソードを確認しながら、
と言う感じで見ていきました。
原作と違ったのは、弟が選んだのが《お笑い芸人》だったといういこと。
原作ではバンドのヴォーカルでした。

どっちが、ということはありません。
最後の慰問のシーンは、《お笑い芸人》だったからこそ、涙を誘ったのかもしれません。

そしてその間、娘を見守る母親。
遊んでくれる人がいないと、立ち上がった瞬間に子供が砂場に駆け寄ってくる。
このシーンにはやられました。
それまで淡々と見ていたのに、涙が溢れてしまったのです。

強い母です。
毅然として、『どんなことがあっても逃げない』と言い切るところ。

女性として、こんな風に言える母親を尊敬します。

映画では原作と違って、後半の奥さん・由美子の姿に感動を覚えました。
守るものがあるって素敵な人生ですね。