グッドナイト&グッドラック

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“放送の良心”としてアメリカ国民に愛された、エド・マローの生き様を描いた本格社会派ドラマ。“マッカーシー”批判と呼ばれる歴史的事件を背景に、時の権力者に立ち向かった男たちの真実の物語。エド・マロー役には『L.A.コンフィデンシャル』のデヴィッド・ストラザーンがふんし、その相棒役には本作が監督2作目でもあるジョージ・クルーニーが務める。マッカーシーを含む当時の映像を実際に使うために、全編を白黒で撮影したことで、作品に重厚感と臨場感が加わっている。

1953年のアメリカは、共産党主義者を弾圧する“赤狩り”の嵐が吹き荒れていた。大手TV局に勤めるエド・マローデヴィッド・ストラザーン)や同僚たちにも疑いの目は向けられ、自由な報道すらままならない状況下に置かれていたが、ジャーナリストとしてあるべき姿を追い求めるマローらは、真実を報道することを決意する。 (シネマトゥデイヴェネチア国際映画祭			
	2005年	男優賞	デヴィッド・ストラザーン 
		脚本賞	ジョージ・クルーニー 
		脚本賞	グラント・ヘスロヴ 
LA批評家協会賞			
	2005年	撮影賞	ロバート・エルスウィット 


地味な作品ですが、アメリカという国民気質を垣間見ることができる作品です。

全編モノクロで、…これはやはり当時を表現する手段でしょうね、
でも、陰影がはっきりしているせいか、全然暗さは感じません。
光の動きが分かるシーンもあります。

とても地味だし、内容もいわゆる『赤狩り』を扱ったものなので、
趣味の分かれる作品だと思います。

赤狩り』が行われるアメリカで、それに立ち向かっていくテレビマン達。
いつの時代でも、『自由』を求めて闘うのが、アメリカという国なんでしょう。

表で意見を言うキャスターも偉いけど、
スタッフはもちろん、会社のオーナーさんだって、その決断は偉かったと思います。


不正なこと、不道徳なことなどに対して、声を上げられない世の中になってはいけない、
ということなんでしょうが、これがなかなか難しい。
声をあげて叩かれたらどうしよう。
傷つけられたらどうしよう。

誰だって考えることです。


でもだからこそ、仲間で立ち上がることが必要なんでしょうね。


もっともっと声を上げられる世の中にしなくてはいけない。
そんなことを考えてしまいました。



…それにしても、煙草を吸いながらキャスターやってるなんて、凄いですね。
エド・マローは、そんな姿が似合ってましたけど。