ザ・インタープリター

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アフリカのマトボ共和国。独裁的な大統領ズワーニが治めるこの国では、民主化を目指す多くの活動家の命が無惨に奪われていた。マトボに生まれた女性シルヴィアは、現地のクー語の通訳としてニューヨークの国連本部で働いていた。ある日、彼女はズワーニ暗殺計画にまつわる会話を偶然耳にする。すぐさま当局に通報したシルヴィアは、やがて何者かに命を狙われる。彼女を守るためトビン・ケラーや女性捜査官ウッズらシークレット・サービスのメンバーが送り込まれる。しかしケラーはすぐに、シルヴィアが何か嘘をついているとの直感を抱くのだった…。(TSUTAYA DISCAS)

129分ということだったので、心して観始めたのですが…。

そんな気負いはどこへやら…。
あっという間の129分でした。

最初のシーン。
アフリカのマトボ共和国。
そこで起こった痛ましい事件。
いったい何が起こったのか、何が始まろうとしているのか。

そして登場してきた国連で通訳として働くシルヴィア(N.キッドマン)は、ただただ綺麗でした。
見とれてしまうくらい、綺麗でした。
…内容には関係ないけど、本当に印象的でした。


内容は…。
サスペンスではありますが、なぞ解きはどうでしょう。
本当は、マトボ共和国での出来事をもっと深く掘り下げていけば
社会派ドラマになったのでしょうけど、
サスペンスとして観ると、ちょっと物足りないかもしれません。
爪の甘いところが目につくかもしれません。


賛否の分かれる作品のようです。



…が、私は結構楽しめました。

サスペンスの要素を含んでいるので、謎解きしながら観られたし、
シークレット・サービスのケラーとの関係も、
どうなっていくのかと興味を持っていられたし。

『復讐を選べば、一生喪に服すことになる』

そのマトボ共和国の言葉で、シルヴィアは復讐を止めるわけですが、
大事な人を殺されたら、相手を憎まずに生きていけるのか。
難しいテーマです。


しかし…。
ハッピーエンドなんでしょうか。
事件が解決しても、きっとマトボ共和国は、まだまだこれからんでしょうね。


そんな国に帰って行くシルヴィアと、奥さんを亡くしたケラーは、
ずっと繋がって行くのかもしれません。
そうであってほしいと、願わずにはいられません。