きみに読む物語

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とある療養施設に独り暮らす初老の女性。彼女は若かりし情熱の日々の想い出を全て失っていた。そんな彼女のもとへデュークと名乗る初老の男が定期的に通い、ある物語を読み聞かせている。それは古き良き時代、アメリカ南部の夏の恋物語だった――。
1940年、ノース・カロライナ州シーブルック。裕福な家族とひと夏を過ごしにやって来た少女アリーは、そこで地元の青年ノアと出会う。その時、青年のほうは彼女こそ運命の人と直感、一方のアリーもまたノアに強く惹かれていくのだった。こうして2人の恋は次第に熱く燃え上がっていくのだが…。(TSUTAYA DISCAS)

素敵な話だとは思いますが、なんだかそれほど心に響きませんでした。
なぜでしょう…?


たぶん、話が二つ混在したからだと思います。

現在の話…。
物語を語って聞かせる男性と、認知症の女性の話。
過去の話…。
裕福な少女と労働者階級の青年との恋の話。


過去の話が細部にわたって描かれていたので、
現在の話が薄くなってしまって、感情移入しにくかったのでしょう。
私としては、現在の話をもっと掘り下げて欲しかった、
そんな感じでのラストでした。


過去の話。
こちらはごく普通の初恋&悲恋話です。
いつの時代、どこの国でも、身分違いの恋愛というのはあるもので
特別な話ではないと思います。

アリーが初恋のノアと婚約者のロンとどちらを選ぶか。
それも何だか先が読めてしまったのも原因でしょう。
どれだけ愛し合ったかということを描きたかったのでしょうか?


だからこそ、現在の話をもっと深く取り上げていたら
私はきっともっと感動して、ラストシーンでも涙したかもしれません。


歳のせいですかね…。
認知症なんてテーマに心が動くのは…。