蝉しぐれ

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藤沢周平作の長編時代小説を市川染五郎主演で映画化した時代劇映画。監督は『英二』の黒土三男が担当し、主人公が想いを寄せ続ける女性のふく役には木村佳乃がふんする。イメージソングは完成した映像を見て感銘を受けた一青窈が手がけた「かざぐるま」。日本各地でロケを敢行し、収められた美しい自然の数々が、物語をさらにドラマチックに盛り立てている。 (シネマトゥデイ) 

江戸時代、東北の小藩“海坂藩”。15歳の文四郎は下級武士である義父・助左衛門のもと、親友たちと剣術や学問に励む毎日。隣家に住む幼なじみのふくとも淡い恋心を育んでいく。文四郎が尊敬する父のようになりたいと思い始めた矢先、その助左衛門が世継ぎを巡る陰謀に巻き込まれ、切腹を命じられてしまう。それを境に、罪人の子として辛苦の日々を過ごす文四郎。そんな彼に唯一変わらぬ態度で接してくれたのは親友の逸平と、ふくだけであった。しかし、ふくはほどなくして江戸の屋敷で奉公するため旅立ってしまうのだった…。  (TSUTAYA DISCAS)


藤沢周平作の原作ということで、内容自体はとても素晴らしいです。
映像もとても綺麗で、物語に入り込んで観ていました。
131分ということなので、とても長い作品なのですが、
その時間を感じさせない仕上がりだったと思います。


物語は、とても哀しいエピソードがたくさん出てきます。

父親の死。
想いあっていながら、別れなければいけない二人。

その二つの話を中心に、成長していく文四郎とふくの話です。


主役の市川染五郎は好きな俳優さんです。
やはり時代劇は似合ってますね~!

木村佳乃は、あまり印象にない女優さんでしたけど、
最後の、二人で向き合ったシーンはとても綺麗でした。
しっとりした役も、これからどんどん演じていただきたいと思いました。


大きな感情の起伏があるのではなく、じっくり見せるタイプの作品です。

それでも、おふくの心情は切なかった・・・。ラストの台詞も切なかった・・・。


日本映画って、やっぱりこういう世界を描いてほしいなと思いました。
ベテランの俳優さんたちが、とても素晴らしいです。



邦画は若者が中心だしね~…。
とつい敬遠してしまいがちな、私みたいなかた、いかがでしょうか。