ボビー

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1968年6月5日、その清廉さとカリスマ性でこの年の大統領選をリードしアメリカの希望となったボビーことロバート・F・ケネディが、アンバサダーホテルで暗殺された。本作は、そんな世界の運命をも大きく変えた歴史的1日にスポットを当て、暗殺現場となったアンバサダーホテルに偶然居合わせた名も無き人々が織り成す多彩な人間模様を“グランド・ホテル形式”で綴り、当時の世相を鮮やかに再現するとともに、アメリカの人々が失った“希望”の大きさに思いを馳せるアンサンブル・ドラマ。俳優エミリオ・エステヴェスが、かねてからの念願の企画を自ら監督・脚本も手がけ映画化を実現。製作総指揮も務めるアンソニー・ホプキンスをはじめ、イライジャ・ウッドシャロン・ストーンデミ・ムーアアシュトン・カッチャーなど錚々たる顔ぶれが豪華に共演。

1968年6月5日、カリフォルニア州の予備選を勝利で飾り、次期アメリカ大統領候補として多くのアメリカ国民から大きな期待を寄せられていたロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺される。この悲劇の16時間前、現場となったロサンジェルスのアンバサダーホテルには、人種も年齢も社会的な境遇もまちまちな人々が居合わせた。果たして彼らは、このホテルで間もなく行われようとしているボビーの演説をどのように迎えようとしていたのだろうか。(allcinema)


ちょっと錯覚してました。
ボビーは弟の方でしたね。

お兄さんの“J.F.ケネディ”は伝記を読んだ記憶があります。
でも、弟の方はほとんど知りません。

大統領になる前に暗殺された…。
そのくらいの知識です。



同じホテルに居合わせた人々の人生を描いています。
いろんな人が、いろいろな関わり合い方をして行くので
油断していると、誰だか分らなくなります。

そんな設定が、多少もたつきを感じさせて、退屈ではありましたが…。


ラスト。
結局このシーンを描くために今までがあったんだと、
妙に納得してしまいました。


本編のあちらこちらで、“ボビー”本人の映像が出てきます。
吹き替えで観ても、このシーンだけは吹き替えにはなりません。
そのくらい、“ボビー”本人を大切にしていることが分かります。

そうなのです。
ラストに流れるのは、“ボビー”自身の演説なのです。


銃で暗殺された2か月前の演説だそうですが、
暴力を否定し、人種差別を否定した演説です。


このための作品だったんだと理解した時に、
登場していた人々の、存在の意味を知ることになります。


多くの有名な役者さん達が出ています。
それを観るだけでも楽しいですね。

シャロン・ストーンは、当時のヘアースタイルがお似合いでした。
デミ・ムーアは、売れないシンガー役で。
イライジャ・ウッド、なども出ております。

個人的には、へザー・グラハムかな。
フロム・ヘル】でジョニー・デップと競演していますし…。
相変わらず素敵な方でした。

アンソニー・ホプキンスも、引退したドアマンとして登場。
とてもいいポジションで、いい味を出しています。


とにかくあげればキリがないほどです。

そういうキャストを楽しむことも出来ますし、
歴史のお勉強も出来ます。

ただ何より、人種差別や暴力など、
“ボビー”が死んで40年経っても、変わらずに問題になっているということ。
偉大なリーダーになるはずだった“ボビー”をただ偲ぶだけでなく
その変わらない問題をどうやったら解決してけるのか、
もっと真剣に取り組まなければいけない。

観終わった後に、そんなことを思う作品です。


歴史を知って、未来を考えたい方、
もっと単純に、出演者を楽しみたい方、いかがでしょう。