ニュースの天才

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アメリカのマスコミ界に衝撃をもたらした人気ジャーナリストによる記事捏造事件を、事実を基にリアルに再現した社会派ドラマ。捏造が発覚し次第に追い詰められていく青年記者と、複雑な思いを胸に事件と向き合う周囲の人々の姿をスリリングに綴る。監督はこれまで数々の脚本を手掛け、本作で初メガホンとなるビリー・レイ。主演は「スター・ウォーズ エピソード2」、「海辺の家」のヘイデン・クリステンセン。
 1998年、ワシントンD.C.。25歳のスティーブン・グラスは、アメリカ大統領専用機に唯一設置され国内で最も権威あるといわれる政治マガジン“THE NEW REPUBLIC”に勤める最年少の編集者。彼は斬新な切り口で身近な政財界のゴシップを次々とスクープしてスター記者へと成長していく。一方で、その驕らない人柄から社内外での人望も厚かったスティーブンだが、ある時彼の手掛けた“ハッカー天国”というスクープ記事が他誌から捏造疑惑を指摘されてしまう。そしてそれを機に、スティーブンの驚くべき事実が発覚していく…。(allcinema)


2003年作品


タイトルロールで、トム・クルーズの名前を発見。
製作総指揮のトップに名前がありました。


事実を基した作品だということは、知っていましたが、
本当にこんなことがあったとすると、怖いことですね。

いったい何が真実で、何が嘘なのか…。

メディアを信用できなくなりますね。


特典映像に、グラス自身のコメントがありましたが、
賞賛されることに酔ってしまって、もっともっとそれが欲しくなる…。
麻薬状態だったようで、その為に面白い記事を書かなければいけない。
そんな精神状態に陥ったようです。

分らないでもないですが、その場が報道の場であったことに、
グラスの悲劇があったのでしょう。

現在、弁護士として生きていく道を選んだグラスですが、
信頼を回復することは、そう簡単ではないでしょうね。


グラスを演じたヘイデン・クリステンセンは【スターウォーズ】で知っていましたが、
普通の青年を、ちょっと常軌を逸した雰囲気を出しつつ演じてます。

そして何より、編集長チャック役のピーター・サースガードが良かったです。
新任の編集長としてグラスを応援しつつ、
ねつ造の疑惑から彼に裏切られていく苦悩が、伝わってきます。


大作ではありませんので、細部がかなりカットされている感じで、
グラスの心の奥底まで描かれていない不満はあるけれど、
考えさせられる作品です。


報道に疑問を持っている方、
あまり深刻にならずに事実を知りたい方、いかがでしょう。