Jの悲劇

イメージ 1

ブッカー賞作家イアン・マキューアンの世界的ベストセラー『愛の続き』を「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル監督が映画化した心理サスペンス。ふとしたきっかけから、平穏な日常が一変し混乱していく男の姿を緊迫感溢れるタッチで綴ってゆく。主演は「ロード・トゥ・パーディション」のダニエル・クレイグ。共演にリス・エヴァンスサマンサ・モートン。
 彫刻家の恋人クレアと郊外の草原でピクニックを楽しむ大学教授のジョー。そこへ風にあおられコントロールを失った気球が落下してくる。ジョーをはじめ近くに居合わせた4人の男たちが気球を抑えようとロープにしがみつくが、ちょうどその時突風が吹き、気球が空中に浮上し始める。ジョーと2人の男はすぐさま手を放し難を逃れるが、ただひとりロープにつかまったまま空高く運ばれた男が、みなが見守る中、墜落死する。激しくショックを受けるジョー。しかし彼をそれ以上に悩ませることになったのは事故の現場で出会ったジェッドという男だった。彼はなぜか、それ以降ジョーに偏執的につきまとうようになり、ジョーは次第に言い知れぬ恐怖で精神的に追い詰められていく。(allcinema)

愛は続く。
一方的に、執拗に。
永遠に……

現代文学の巨匠マキューアンの
エレガントかつスリリングな絶品。

2004年作品


ジェームス・ボンドダニエル・クレイグに惹かれて手にしました。
サイコサスペンスと言うことだったんだけど、
どうでしょう…。

オープニングの、草原に浮かぶ気球。
雨が降るイギリスの街並み。

幸せそうな同棲中のカップル。
意味不明な言葉を発するストーカー男。

ストーカー男と気球の落下事件がどう関わっていくのか、
気になりながら進んでいきますが、
意外にも、単なるストーカー事件で終わっていきます。

ストーカー男はかなり怖かったし、
追いかけられて自分を見失うジョーは哀れだったし…。

大して面白い展開ではないのですが、
こういう作品は、どうなって行くの?と思って観るのが面白い訳で、
結果が期待外れでも、まあいいことにします。

ダニエル・クレイグは、地味な大学教授役です。
ボンドとは全然比べ物にならない、風采の上がらない男の役です。
それを承知でご覧ください。


期待を裏切られるサスペンスを観たい方、いかがでしょう。