アメリカン・ギャングスター (2007)

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2大オスカー俳優デンゼル・ワシントンラッセル・クロウが巨匠リドリー・スコットのメガフォンのもとで相対する実録犯罪サスペンス。1970年代のニューヨークを主な舞台に、独自の麻薬ビジネスで暗黒街に台頭していく男と、警官としての誠実さを武器に執拗な捜査で迫る刑事との熾烈な駆け引きをスリリングに描く。
 1968年、ニューヨーク。黒人ギャングのボス、バンピーの右腕として仕えてきたフランク・ルーカス。彼はバンピー亡き後、ボスの座を引き継ぎ、自らの帝国を築き上げようと決意。そして、東南アジアから純度100パーセントのヘロインを直接仕入れる独自ルートを開拓し、それらを“ブルー・マジック”のブランド名で市場へ売りさばくことに成功したことから、フランクは瞬く間に麻薬王として君臨していく。一方、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツ。彼は、警官の汚職がまかり通っていたこの時代に潔癖な仕事を貫いていたため、周囲から疎まれ孤立していた。また私生活では元妻と養育権で係争する傍ら、司法の道を目指している。そんな彼はある時、検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢される。やがて大衆に蔓延するブルー・マジックの捜査を進めるうち、フランクの存在に辿り着くリッチーだが…。(allcinema)

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デンゼル・ワシントンラッセル・クロウの二人が、
いつ同じシーンで登場するんだろう。
いつ絡んでくるんだろう。

そればかりを楽しみに進んで行きます。


二人の男が、全然別の世界に住む男たちが、
それぞれにどんな男かと描かれて行き、
そしていざ対峙するシーンでは、息を呑むほどの迫力がありました。


時代背景も深く関わっていて、麻薬や汚職など、
そういう時代だんだと知ることができます。


様々なエピソードは、決して退屈することなく観られます。
しつこくなく、時代や人物像を浮き彫りにしてくれます。


そして二人が絡むシーン。


こんな風な結末だとは知らず…。
ただ単に逮捕されておしまいだと思っていましたので、
フランクの力を借りて、汚職警官を暴いて行くことになろうとは。

フランク(D.ワシントン)の笑顔が憎かったです。


血なまぐさい展開の中で、二人の男達は、家族を守ろうとした。
その辺りの描き方も憎かったですね。

リッチー(R.クロウ)は、守るために息子を手放し。
フランクは、守るために一族を故郷から呼び寄せた。

フランクにとって、それが命取りになったなと、
高級な毛皮で目立ってしまったり、情報漏えいなど、
次々にほころびが生じていきます。

骨太の作品です。
そんな中で、
フランクの母親が、母親として息子を叱るシーンが好きでした。


いろんな要素が詰め込まれた作品だと思います。

人によって、見どころが違うのかもしれません。