ガタカ

イメージ 1
キャッチ・コピーすら泣かせる、SFドラマの最高傑作。遺伝子工学が発展した近未来。社会は遺伝子の優劣においてのみ人間の才能を判断していた。そのため、新生児は受精段階において遺伝子操作を行われ、遺伝子的に優秀な人材のみに選別されていた。そんな中、遺伝子操作をされることなく生まれてきたヴィンセントは、出生時に約30年の寿命と診断され、生まれた時から将来の見込みがない子供として育つ。やがて、ヴィンセントに遺伝子操作を受けた優秀な弟ができる。しかし、兄でありながら遺伝子の優れた弟には何をしてもかなわず、希望の無い生活を余儀なくされた。見せ付けられる差。やがて、ヴィンセントは宇宙飛行士を夢見るようになるが、その夢も劣性の遺伝子のため尽く断ち切られていった。しかし、そんな環境においても夢を追い続けたヴィンセントは、ある日、ずっと勝てなかった弟との度胸比べに勝ち、家を捨てて一人旅立つ。職を転々しながら下級クラスの生活を送った末、宇宙飛行士の施設“ガタカ”の清掃業についたヴィンセントは、ある日、闇業者の手配により、事故のため身障者となった元エリートに偽装し、“ガタカ”にエリート社員として潜り込む。しかし、そんなある日、ヴィンセントの正体を疑っていた上司が殺害され……。(allcinema)


残酷なまでに美しい未来…愛だけでは君に届かない

1997年作品


ジュード・ロウが出ているのでチェックしてた作品でした。

脇役なのですが、存在感は大です。
そして、彼が演じたユージーンは車椅子に乗ったエリート。
エリートらしく冷たい眼をして、かすかに微笑みます。

とても似合う役柄です。


本当は、もっとユージーンのことを描いてほしかった気はします。
エリートなのに、銀メダルした獲れなかった。
その現実に向き合うことができなかった心の弱さが、
彼を追い込んでいく…。

切なかったですね。

主人公のヴィンセントは、エリートではないけれど、
自分の生き方を自分で選択する力を持っていた。
そして夢を叶えて宇宙へ旅立つ。


二人の対比がもっと欲しかったですね。


SFだったりサスペンスだったりというジャンルですが、
SF臭さも、サスペンスのドキドキ感もありません。

人間臭い作品です。

ユージーンが腕だけで階段を上って行くシーンも、
ちっともSF的ではなくて、人の想いを感じて感動しました。


ジュード・ロウのカッコ良さに浸りたい方、
どんな未来が来るのか、覗いてみたい方、いかがでしょう。