戦場のピアニスト

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第55回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の感動ドラマ。実在のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの実体験を綴った回想録を基に、戦火を奇跡的に生き延びたピアニストとその生還に関わった人々の姿を、過剰な演出を抑え事実に基づき静かに力強く描く。自身もゲットーで過ごした過酷な体験を持つロマン・ポランスキー監督渾身の一作。
 1939年9月、ポーランドナチス・ドイツが侵攻したこの日、ウワディクことウワディスワフ・シュピルマンワルシャワのラジオ局でショパンを演奏していた。街はドイツ軍に占拠され、ユダヤ人をゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させるなどの迫害が始まる。シュピルマン家も住み慣れた家を追われる。ゲットー内のカフェでピアノ弾きの職を得た彼は、様々な迫害に遭いながらも静かに時をやり過ごす。しかし、やがて一家を含む大量のユダヤ人が収容所へと向かう列車に乗せられる。その時、一人の男が列車に乗り込もうとしていたウワディクを引き留めた。(allcinema)




音楽だけが生きる糧だった

2002年作品



戦争を扱った作品と言うのは、観るのに勇気がいります。
ましてや、ナチス・ドイツの迫害を受けるユダヤ人の話となれば、
精神状態も良好でなければ、素直に受け止めることができません。


なので、話題になった作品でしたけど、
今まで一度も観たことがありませんでした。

しかし…。
実在のピアニストの話となれば、音楽と関わる立場としては、
やはり観ておこうかと…。


どれだけの苦しみや悲しみがあったのか。
生きることがこんなに苦しいのか。

ただただそれだけです。


そんな苦しさの悲しさも、ピアノが救ってくれた。
生きていくための支えがピアノだった。


音を出せないピアノに向かって、空で指を動かし、
心に響く音を聴くシーンは、心に沁みます。

ドイツ将校との関わりも、運命ですね。
とにかく、シュピルマンは生きる運命にあったんだと、
本当に強く感じました。


ショパンポロネーズを弾く指が映し出される中、
エンドロールの流れます。

これは感動でしたね~!
エイドリアン・ブロディが弾いているのでは、
と錯覚してしまうくらいです。

大きな拍手は、平和の象徴だと思いました。


ホロコーストのこと、かなり衝撃的な映像ですが、
こうやって遺して行かなくてはいけないんでしょうね。


ショパンの音楽がお好きな方、
歴史を勉強したい方、いかがでしょう。


シンドラーのリスト】も【硫黄島からの手紙】も
観なくちゃいけませんね…。