ヘアスプレー

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1988年のジョン・ウォーターズ監督による同名作品を原作とするトニー賞受賞ブロードウェイ・ミュージカルを豪華キャストで映画化した痛快コメディ。あからさまな差別や偏見が存在した60年代のアメリカを舞台に、人気TV番組のダンサーを目指す天真爛漫な太めの女子高生とその周囲の賑やかな人間模様を描く。主演はオーディションから選出された新鋭ニッキー・ブロンスキー。また本作で久々にミュージカル映画へ出演したジョン・トラヴォルタが驚異の特殊メイクで母親役に扮していることでも話題に。
 1962年、米メリーランド州ボルチモア。ダンスとオシャレに夢中な16歳の女子高生トレーシーは、ヘアスプレー企業が手掛ける人気テレビ番組“コーニー・コリンズ・ショー”に出演し、憧れのリンクと踊ることを夢見ていた。そしてある日、彼女は母エドナの反対を押し切り、番組のオーディションに参加する。しかし、その太めな体型から、番組の中心メンバーであるアンバーと彼女の母で番組も仕切っているベルマに追い払われてしまう。ところが一転、番組ホストの目に留まり、レギュラー・メンバーに抜擢されたトレーシーは一躍注目の存在に。だが、そんな彼女の成功が面白くないベルマとアンバー母娘は様々なトラブルを仕掛け、ある時ついに大事件が発生する…。(allcinema)

ハマる!ハジケる!ハチキレる!?

2007年 アメリカ作品


公開当初から気になる作品でした。
あちこちでの評判も良かったし…。


まさか人種差別がテーマになっているとは…。
というのが、観終えての最初の感想でした。

とにかく楽しいミュージカルです。
でもその中に、人種差別が前面に描かれているとは思いませんでした。


60年代。
アメリカは、有色人種に対する差別がこんなにあからさまだったんですね。

そしてもうひとつ。
体型に対する差別もあります。
これはきっと今でも存在するでしょうね。


そういう差別に対して、ダンスという共通のものを通して立ち向かうトレーシーは、
太めだけど、とても愛らしいヒロインです。


オープニングから、ぐいぐいと引き込まれます。
明るく楽しいナンバーが続きます。

とにかく楽しい!


ミュージカル映画というのは、迫力がイマイチであまり好きではないのですが、
これに関しては、話の展開が良かったのか、
全然気にならずに観ていけました。


話題になったジョン・トラヴォルタも見事です!
特殊メイクだそうですが、トレーシーのママ役でちゃんと女性でしたね。

そしてもちろん、軽やかにステップを踏んでいました。


ダンスを通して人種差別を否定し、
みんな一緒に踊るクライマックスシーンは、感動的です。


重いテーマを持ちながら、それを自然に描いた楽しいミュージカルです。



明るく朗らかで、夢を諦めないトレーシーを観たい方、
とにかく楽しい映画を観たい方、いかがでしょう。