ロンリーハート

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アメリカ犯罪史にその名を残す殺人鬼カップル、レイ&マーサをモデルに描く犯罪サスペンス・ドラマ。極悪非道な犯行を繰り返すレイとマーサの歪んだ愛憎の顛末を、彼らを執拗に追いかける心に傷を抱えた寡黙な刑事の視点から描き出していく。主演は、レイとマーサ役にそれぞれジャレッド・レトーサルマ・ハエック、彼らを追う刑事エルマー・C・ロビンソン役にジョン・トラヴォルタ。なお、本作の監督・脚本を務めたトッド・ロビンソンは、このエルマー・C・ロビンソンの孫とのこと。共演は他に、ジェームズ・ガンドルフィーニローラ・ダーン
 1940年代、レイモンド・フェルナンデスは戦争未亡人や中年女性ばかりを相手に結婚詐欺を繰り返す犯罪者。標的は、新聞の恋人募集欄“ロンリーハート・クラブ”から選び出していた。ある日、レイは新たなターゲット、マーサ・ベックに近づく。しかし、そこでドジを踏んだレイだったが、逆に彼にぞっこんのマーサがその危機を救う。これをきっかけに、2人は強い絆で結ばれることに。以来マーサはレイの妹と偽り、詐欺の片棒を担ぐようになるが、相手の女性に異常なほどの嫉妬心を燃やすマーサはついに殺人を繰り返すようになる。そんなある日、女性の自殺現場に駆けつけたエルマー・C・ロビンソン刑事は、背後に犯罪の臭いをかぎつけ捜査に乗り出すが…。(allcinema)

アメリカ犯罪史上、最も悪辣な連続殺人犯:動機は孤独──これは実話

激しい嫉妬で殺して愛す。

2006年作品


DVDのジャケットが目を引いたことと、トラヴォルタ主演ということでレンタルしてみました。
サスペンスのジャンルになるのかもしれませんが、
いわゆる犯人探しを目的にした作品ではありません。


愛してほしい…。

そういう女が、結婚詐欺の男とであったことから始まる悲劇。


男も、それまでは女は金になるもの、でしかなかったのにいつしか女にのめりこんでいく。

危険だとわかっていても、放れられなくなる…。


殺すほど愛されたことがある?

そう語る女は幸せだったのかもしれないけれど、
自分の幸せを邪魔する者を排除するというのは、納得できないです。

納得しちゃいけないでしょう…。


トラヴォルタは、事件を追う刑事・エルマーを演じています。
いつもとは違った、静のトラヴォルタです。


エルマーも家庭の不和を抱えていて、それがもう一つの事件として描かれています。
妻の自殺・恋人との関係・息子との確執。

そういうエルマーの閉塞感が、事件を追うことで解放されようとしていきます。

事件解決後、エルマーに新しい風が吹き始めたようでした。


陰惨なシーンが多い中で、ラストのワンシーンに救いがあったような…。


男と女のむき出しの感情を観たい方、
トラヴォルタの渋い演技を観たい方、いかがでしょう。