ライフ・イズ・ビューティフル

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カンヌ映画祭審査員グランプリに輝いた、ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演の感動作。ナチの強制収容所に収監されたある一家の物語を、ユーモラスかつ温かな視点で描く。“イタリアのチャップリン”と称される、ベニーニのユーモアと哀しみを交錯させた演出が秀逸。1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校の教師ドーラに恋をする。彼の純粋さに惹かれた彼女は結婚を承諾。やがて可愛い息子も生まれ、3人は幸せな日々を送っていた。そんなある時、彼らに突然強制収容所への収監命令が下る。(allcinema)



人生は、たからもの。

1998イタリア作品


アカデミー賞             ★カンヌ国際映画祭
  1998年               1998年
  主演男優賞                審査員特別グランプリ  ロベルト・ベニーニ
  外国語映画賞                   
  音楽賞(オリジナルドラマ)





“SCREEN”誌の【平成版ベストムービー100】にも載っていたので
観たいなと思っていた作品でした。


もう何作も、ドイツナチスを取り上げた作品は観てきました。

これも覚悟して見始めたのですが…。

あれれ??

なんだか様子が違うと、間違ったんだろうかと思っていましたが、
叔父さんとの会話から、伏線を引き始めて行きました。


前半は、グイドとドーラの恋愛が描かれています。

そして二人にジョズエという息子が生れてから、戦争の色が強くなります。


ユダヤ人であることにこだわりのなかったグイドですが、
世間はそうはいかず、強制収容所に入れられてしまいます。

前篇を通して、グイドの明るさが戦争の悲惨さを薄くしています。

でもそれは、守るべき家族のためので、苦しくなるほどの明るさなのです。


強制収容所での悲惨なシーンは、極力少なく描かれていて、
叔父さんや一緒にいた子供の死も、直接的に画面には出てきません。

それは、グイドの死も同じです。


だからこそ余計に切なかったです。


ジョズエの笑顔は、グイドの救いだったんでしょうね。

こんな笑顔を奪ってはいけない…。
強くそう感じました。


少し違った戦争の映画を観たい方、
ジョズエの天真爛漫な笑顔を観たい方、いかがでしょう。