ペネロピ

イメージ 1先祖を巡る因縁が元で豚の鼻を持って生まれてしまったヒロインの恋と成長をキュートに描いたファンタジー・ラブストーリー。主演は「モンスター」「ブラック・スネーク・モーン」のクリスティーナ・リッチ。共演に「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」「ラストキング・オブ・スコットランド」のジェームズ・マカヴォイ。監督のマーク・パランスキーはこれが長編デビュー作。
 イギリスの名家、ウィルハーン家の一人娘として生まれたペネロピ。彼女の鼻と耳はなんと豚のそれだった。ウィルハーン家に古くから言い伝えられてきた恐ろしい呪いが、現実となって彼女に降りかかってしまったのだった。これにショックを受けた母ジェシカは、世間の好奇の目を遠ざけたい一心で、ペネロピを死んだことにしてしまう。以来、屋敷から一歩も外へ出ることなく成長したペネロピ。そして18歳となった彼女は、真実の愛が呪いを解くと信じるジェシカによってお見合いをさせられる。しかし、次々と現われる求婚者たちも、ペネロピの顔を見た途端、恐怖に駆られて逃げ出してしまうのだった。それから7年、ウィルハーン家が必死に守ってきた秘密はついに破られ、記者レモンはスクープ写真を狙って、名家の落ちぶれた青年マックスをペネロピのもとに送り込むのだったが…。(allcinema)


好きになりたい。

豚の鼻を持って
生まれてきた私は
夢見ていた──
恋することを。


2006年 イギリス/アメリカ製作



おとぎ話なのかなと思って、気楽に観ていました。
冒頭のブタの鼻の呪いの説明がある辺りは、魔法使いが出てきたりと本当におとぎ話のようでした。
ところが、ペネロピが外の世界へ行ってしまってからは、様子が変わってきました。

初めての外の世界は何もかもが魅力的で、出会った人も親切で…。

それまで親の庇護の下で暮らしてきたぺネロぺも、不自由なく暮らせてしまうのは苦笑いです。

そしてペネロピの母親。
多少の嫌悪感を感じずにはいられませんでしたけど、おバカな母親像として受け流すことにします。

執事や友人のアニー。
愛すべき登場人物でした。



それにしても、“実はマックスは名家の出で、二人は結ばれて呪いが解ける”と思っていたので
予想は見事に裏切られました。
お姫様と王子様、という図式は裏切られましたね。

自分自身を受け入れることで呪いが解ける。
このメッセージにしても、ただ単なるおとぎ話ではありませんでした。


ペネロピとマックスが、互いの気持ちを確認しあってからが長かったかな。

メッセージを伝えたくて、それを全部台詞にしようとした感じがありました。
もっと観る側の想像力に訴えても良かった気がします。


難しいことを考えなければ、面白く観られると思います。