ワールド・オブ・ライズ(2008)

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ブラックホーク・ダウン」のリドリー・スコット監督、「ディパーテッド」のレオナルド・ディカプリオ、「グラディエーター」のラッセル・クロウという豪華タッグが実現した緊迫のアクション・サスペンス。危険な現場で使命を帯びる凄腕の工作員と安全な場所から冷酷に命令を下すベテラン局員、対照的な2人のCIAエージェントを軸に、それぞれ重要任務を遂行するため味方をも欺く巧みな“嘘”の応酬で熾烈な頭脳戦を繰り広げていくさまをスリリングに描く。原作は中東問題に精通するベテラン・ジャーナリストにして作家のデイヴィッド・イグネイシアスが手掛けた同名小説。
 世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から指示を送るベテラン局員ホフマン。そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、ある国際的テロ組織のリーダーを捕獲するという重要任務にあたっていた。しかし、反りの合わない2人は、フェリスがイラク接触した情報提供者をめぐる意見でも対立。やがて、命懸けで組織の極秘資料を手に入れ重傷を負ったフェリスに、ホフマンは淡々と次の指令を出すのだった。フェリスは強引かつ非情なホフマンに不満を募らせながら、資料による情報のもと、次なる目的地ヨルダンへ向かうのだが…。(allcinema)



原題:BODY OF LIES


どっちの嘘が、世界を救うのか。


ラッセル・クロウとディカプリオの映画となれば、観ずにはいられないでしょう。
今年も元旦に映画鑑賞となりました。

今日は朝から雪がちらちらと舞っておりましたけど、
映画館のあるところは、気温が少々低いらしく屋根に雪が残っておりました。


さて、その期待の映画ですが。

レオ君はさすがでしたけど、このくらいの役どころはこなせても当たり前の役者さんですよね。
ブラッド・ダイヤモンド】以来のひげ面も、様になっていました。
レオ君は、少々童顔だと思うので、多少損しているかなと思いつつも、
ギルバート・グレイプ】で見せた、驚くほどの演技力が思い出されます。


そんなわけで、今作でも孤軍奮闘しておりました、
味方はいるのに、いったい誰を信じていいやら…。
そのタイトル通り、目が離せない展開でした。

せっかくの計画も、ホフマン(R.クロウ)のおかげで失敗に終わったりで、
このホフマンが一体何をしたかったのかはちょっと不明。
フェリス(レオ君)が現地で頑張っているにもかかわらず、
このホフマンはアメリカで、食べたり子供の世話をしたりしながら電話でやり取りをするだけなのです。
そして非情な命令を下すのです。

とても不真面目に見えて、で、フェリスが捕まったときに
「すまん。フェリス」の台詞には、嫌な感じが走りました。
もしかして、最初からフェリスを助ける気がなかった…?

そんな心配は、最後には払拭されますけど、でも最後までホフマンに対しては嫌な感じが残りました。


アメリカのおごり、みたいなものを感じさせたのは、監督の意図でしょうか。


レオ君ばかりが目立つ仕上がりで、ラッシーはどうなのさ。
観終わったときはそう思ったのですけど、
やはりホフマンに対して嫌な感じが残った、かなり太って、貫禄というより怠慢さを感じた。
というのはラッシーの力かもしれません。


結局、フェリスは中東が好きだと言いながら、中東で暮らせるのかは疑問。
出会い方が違えば、恋人になれたかもしれないアイシャの姿を見つめる姿に、心が痛みました。

フェリスは、アメリカはどこへ行くのでしょう…。