相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

イメージ 1 水谷豊、寺脇康文主演の人気刑事ドラマ初の劇場版。警視庁の窓際部署“特命係”に身を置く2人の刑事、頭脳明晰な杉下右京と熱血漢の亀山薫が、抜群のコンビネーションで史上最大の難事件に挑む。共演にはお馴染みのレギュラー陣に加え、劇場版ならではの豪華スペシャル・ゲストも多数登場。監督はドラマ版を手掛けてきた和泉聖治
 不可解な殺人事件が連続して発生し、杉下右京亀山薫は、現場に残された謎の記号から一連の事件が同一犯による連続殺人事件であることを突き止める。やがて、捜査一課が手詰まりになる中、右京と薫はわずかな手がかりから犯人の次なるターゲットを割り出すことに成功する。しかしそれは、3万人のランナーと15万人の観衆を人質に取るという前代未聞の大規模テロ計画だったのだが…。(allcinema)


必ず、追いつめてみせます。


2008年作品





TV版は斜め観、というくらいです。
メインのふたりに関してや特命係のことなど、あまり触れられていません。
知ってることが前提ですかね^^;



「3万人参加のマラソン大会に爆弾を仕掛ける犯人を捜し出し、爆弾の爆発をくい止める」
というスケールの大きな話かと思っていると、肩透かしを食らいます。

せっかくハラハラしながら、亀山薫と一緒に走り回っているの気分なのに、
そこに事件の中心がないのです。

外務省の機密文書の行方という方向に行ってしまいます。



あまりの展開に唖然としながらも、それ自体は決して嫌いな展開ではありません。

クライムサスペンスは好きなジャンルなんですけど、緊張感に欠けましたかね…。


外国での邦人人質事件は現実にもあったことですし、
犯人がなぜ機密文書・Sファイルを探し出したいのかは、痛みを伴うほどに伝わってきました。

派遣を友人に代わってしまったことへの後悔も、悔やみきれないだろう思いも伝わります。


たとえそうだとしても、主人公の杉下右京は刑事で、
「どんな理由があっても、人を殺してはいけない」としか言えない苦悩も伝わりますけど、
そこが爽快感につながらないのだろうと思います。

そういうことを言いたいのかな。
だったら人質事件が題材では悲しすぎる…。



爆弾事件に右往左往させるより、もっと機密文書のことを掘り下げてほしかったけれど、
そっちの時間はほとんどなくて、Sファイルが公になる記者会見も、
とってつけたような感じは否めませんでした。

それ以外の方法はないのも知れないけど、
巨悪に立ち向かったという爽快感がなかったですね。


主人公が刑事では、そうはいかなかったのでしょうか。

その点が、なんとも残念な作品でした。