ウォンテッド

イメージ 1オスカー女優アンジェリーナ・ジョリー、「つぐない」のジェームズ・マカヴォイが規格外の壮絶アクションを繰り広げる痛快エンタテインメント大作。マーク・ミラー&J・G・ジョーンズによる人気グラフィック・ノベルを「ナイト・ウォッチ」のティムール・ベクマンベトフ監督がスタイリッシュに映像化。暗殺組織に素質を見出された青年が覚醒し、孤高の暗殺者へ成長していく姿を理屈抜きの革新的ビジュアル満載で描く。
 仕事もプライベートも冴えない青年ウェスリー。そんな彼の前にある日、ウェスリーの亡き父は凄腕の暗殺者だったと語る謎の美女フォックスが現われる。そしてその直後から、ウェスリーは何も事情が飲み込めぬまま激しい銃撃戦に巻き込まれ、淡々と応戦するフォックスに守られながら急場を切り抜けていくのだった。やがて、彼女にある集団のもとへと案内されるウェスリー。彼らはギリシャ神話の時代から神に代わり、<運命の意志>を実践してきた“フラタニティ”という秘密の暗殺組織で、その一員だったウェスリーの父は敵に殺されてしまったのだという。さらに自分が暗殺者の素質を持ち組織の王位継承者でもあると知らされたウェスリーは、父の復讐を誓い、その宿命を受け入れる。こうして、暗殺者としての潜在能力を覚醒させるため、フォックスの下で尋常ならざる特訓を受けることになるウェスリーだったが…。(allcinema)


“1を倒して、1000を救う”

2008年アメリカ製作作品
監督: ティムール・ベクマンベトフ
原作: マーク・ミラー J・G・ジョーンズ
脚本: マイケル・ブラント デレク・ハース クリス・モーガン
音楽: ダニー・エルフマン
出演: アンジェリーナ・ジョリー フォックス
    ジェームズ・マカヴォイ ウェスリー・ギブソン
    モーガン・フリーマン スローン




劇場公開時、観たかった作品です。
何となく合わなくて観なかった…。そんな作品が時々あるのですがこれもそうでした。


【つぐない】や【ナルニア国物語】とは違ったジェームズ・マカヴォイ君。
ストレスを溜めてパニック症候群の薬を持ち歩く、
冴えない男・ウェスリーを演じています。

冴えない男が、訳も分からずに“フラタニティ”という組織に入ることになり、
父親の跡を継ぐべく、殺し屋として養成される前半は、それなりに面白く観ました。

何のために殺し屋になるのか、何度も問われて行くうちに、
自分探しをしていることに気がつくのですが、
だからと言って、それが殺し屋じゃなくてもいいじゃない。
なんて思う暇もなく、
殺し屋の仕事は、犯罪者を犯罪が起こる前に殺して行くのだ、というではありませんか。

電車の破壊や大量のネズミのシーンは、さすがに気持の良いものではなく、
つまりは彼は殺し屋として生きていくのかな~と、
何とも後味の悪さを残してしまいました。

1を倒して 1000を救う。
そんな思想はやはり危険ですよね。



ところが、そういうことはさておいても、やはり映像は見応えがありました。
アンジーもこういう役は似合いますね。
かっこ良い女性を演じてます。

マカヴォイ君も、鍛えられてどんどん鋭くなっていくんですよ~。

モーガン・フリーマンも悪役で登場。
悪役っぽくないところがさすが、というのでしょうかね?


展開に、もう少し共感できるものがあったら、
観終わった後に爽快感があったのでしょう。

最後まで観て、もう一度最初から…。
これはDVD鑑賞の特権ですが、ウェスリーのそばに父親がいたんだと、
気になるように窓を見上げるシーンに、納得してしまいました。

そうくるか~という展開ではありますが、
何となく冷めた自分がいたのが残念でした…。