パブリック・エネミーズ (2009)

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大恐慌時代に義賊的な振る舞いとカリスマ性で民衆に支持された伝説のギャング、ジョン・デリンジャーの壮絶な運命を映画化した実録犯罪ドラマ。のちにFBIとなる組織を急成長させた男J・エドガー・フーバー率いる捜査チームとの熾烈な攻防を、デリンジャーとビリー・フレシェットとのロマンスを絡めてスタイリッシュに描く。出演は、デリンジャージョニー・デップ、彼を追いつめる捜査官メルヴィン・パーヴィスにクリスチャン・ベイルデリンジャーの運命の女性ビリー・フレシェットにマリオン・コティヤール。監督は「コラテラル」「マイアミ・バイス」のマイケル・マン。
 大恐慌時代。貧困に苦しむ民衆は、汚い金が眠る銀行だけを標的に大胆不敵な手口で金を奪う世紀の銀行強盗、ジョン・デリンジャー喝采を送っていた。そんな中、神秘的な美女ビリー・フレシェットと出会い、一瞬で恋に落ちるデリンジャー。一方、フーバー長官はデリンジャーを“社会の敵(パブリック・エネミー)No.1”と呼び、その逮捕に全力を挙げていく。そしてメルヴィン・パーヴィスを抜擢し捜査の陣頭指揮に当たらせるが…。(allcinema)


'''奪うのは、汚れた金
愛したのは、たった一人の女。'''


原題:PUBLIC ENEMIES

監督: マイケル・マン  
原作: ブライアン・バーロウ  
脚本: ロナン・ベネット  アン・ビダーマン  マイケル・マン  
音楽: エリオット・ゴールデンサール  
出演: ジョニー・デップ ジョン・デリンジャー 
     クリスチャン・ベイル メルヴィン・パーヴィス 
     マリオン・コティヤール ビリー・フレシェット 
     ビリー・クラダップ J・エドガー・フーバー 
     スティーヴン・ドーフ ホーマー・ヴァン・メーター 
     スティーヴン・ラング チャールズ・ウィンステッド 
     ジェームズ・ルッソ  デヴィッド・ウェンハム 





カウントダウンしてきたジョニーの新作が、いよいよ公開♪
初日鑑賞して来ました(^^)

ジョニーファン歴が浅いので、
劇場の大スクリーンで観る機会が少なく…。
ましてや、扮装してない素のジョニーは初めてで、
ただただジョニーのかっこ良さに浸った2時間半でした。


観終わった直後、
大きなため息とともに、物凄い疲労感に襲われました。
ドキドキするシーンが多い…!


全体の印象は『地味』…。

デリンジャーという人物が描ききれていない。


その辺りは残念な気がしました。

この作品の情報が流れた頃、
男臭いギャングドラマかしら、と思っていました。
その後、予告編が始まった頃、
あら、女性がらみでラブロマンス風になってるのかしら。と思ってました。


現実は…。
残念ながらその両方を描ききれなかった、と、
少々欲求不満です。


それでも、デリンジャーが一目ぼれしたビリーを
近年の草食系男子にはあり得ないほどの強引さで口説き
一途に愛し続けたことは、
結末が分かっているだけに切なさを増します。

危険な男だと知っていても、
これほど愛されたらすべてを受け入れるしかなかったビリーの、
最後の涙と、その後の人生…。

時間が経った今の方が、ふたりの想いが強く甦ります。


女がいなければ監獄だ、とか監獄と同じ、とか、
そんなセリフをデリンジャーが言うのですが、
銀行強盗にも女性にも一生懸命だったことが、
彼の男らしさ、かもしれませんね。

最期の言葉も、果たして本当かどうか疑問は残るけど、
でもデリンジャーなら言ったかもしれない。
ビリーを解放するための彼なりの愛情だった…。

哀しいまでに深い愛情…。



デリンジャーに愛されたビリーを演じた、マリオン・コティヤールは、
美しかった~。
毅然としたビリーにはピッタリでした。


追われるデリンジャーと、追う側のバーヴィス。

ジョニーはもちろんですけど、
このバーヴィスを演じたクリスチャン・ベイルも良かったです。

なんだかフーバーにそそのかされて任務に就いた気がして、
デリンジャーを追い詰めながら、実は自分が追い詰められて行った…。
そんな気がする、線の細さを感じました。


マシンガンを撃つジョニーの姿は珍しく、
その凛々しい姿に感動したり、
ビリーを抱きしめる姿は愛情に溢れて優しく…。



不満はあるけど、
ジョニーファンには堪らない作品であることは間違いありません♡