ブーリン家の姉妹
ヨーロッパの歴史を大きく揺り動かした一大スキャンダルとして知られるイングランド国王ヘンリー8世の結婚、世継ぎ問題を背景に、エリザベス1世の母となったアン・ブーリンとその妹メアリーが辿る愛憎渦巻く数奇な運命を描く歴史劇。新興貴族ブーリン家の野望のため王室へと送り込まれた美しく対照的な姉妹が、ヘンリー8世の寵愛を巡って確執を深めていくさまをドラマティックに綴る。出演は姉アン役にナタリー・ポートマン、妹メアリー役にスカーレット・ヨハンソン、ヘンリー8世役にエリック・バナ。フィリッパ・グレゴリーの同名小説を「クィーン」のピーター・モーガンが脚色、俳優としても活躍するジャスティン・チャドウィックが劇場用映画の初監督に挑んだ。
16世紀、イングランド。国王ヘンリー8世は、王妃キャサリンとの間に男子の世継ぎが出来ず焦りを感じていた。そこに目を付けた新興貴族のトーマス・ブーリンは、長女アンを王の愛人に仕立てようと画策する。ところが、ヘンリーが見初めたのは、商家の息子と結婚したばかりの次女メアリーだった。ほどなくヘンリーはブーリン一家を宮中に住まわせ、メアリーを愛人に召し上げる。先に嫁いだ上に、王の愛人の座まで横取りされてしまったアンは、次第にメアリーに対して嫉妬と憎しみを抱き始めるが…。(allcinema)
愛は、分けられない。
最初に愛されたのは妹メアリー、王妃になったのは姉のアン。
世界を変えた華麗で激しい愛の物語。
2008年 イギリス/アメリカ
原題:THE OTHER BOLEYN GIRL
監督: ジャスティン・チャドウィック
原作: フィリッパ・グレゴリー 『ブーリン家の姉妹』(集英社刊)
脚本: ピーター・モーガン
音楽: ポール・カンテロン
出演: ナタリー・ポートマン アン・ブーリン
スカーレット・ヨハンソン メアリー・ブーリン
エリック・バナ ヘンリー8世
デヴィッド・モリッシー トーマス・ハワード(ノーフォーク公爵)
クリスティン・スコット・トーマス レディ・エリザベス・ブーリン
マーク・ライランス トーマス・ブーリン卿
ジム・スタージェス ジョージ・ブーリン
ベネディクト・カンバーバッチ ウィリアム・ケアリー
オリヴァー・コールマン ヘンリー・パーシー
アナ・トレント キャサリン・オブ・アラゴン
エディ・レッドメイン ウィリアム・スタフォード
ジュノー・テンプル ジェーン・パーカー
16世紀、イングランド。国王ヘンリー8世は、王妃キャサリンとの間に男子の世継ぎが出来ず焦りを感じていた。そこに目を付けた新興貴族のトーマス・ブーリンは、長女アンを王の愛人に仕立てようと画策する。ところが、ヘンリーが見初めたのは、商家の息子と結婚したばかりの次女メアリーだった。ほどなくヘンリーはブーリン一家を宮中に住まわせ、メアリーを愛人に召し上げる。先に嫁いだ上に、王の愛人の座まで横取りされてしまったアンは、次第にメアリーに対して嫉妬と憎しみを抱き始めるが…。(allcinema)
愛は、分けられない。
最初に愛されたのは妹メアリー、王妃になったのは姉のアン。
世界を変えた華麗で激しい愛の物語。
2008年 イギリス/アメリカ
原題:THE OTHER BOLEYN GIRL
監督: ジャスティン・チャドウィック
原作: フィリッパ・グレゴリー 『ブーリン家の姉妹』(集英社刊)
脚本: ピーター・モーガン
音楽: ポール・カンテロン
出演: ナタリー・ポートマン アン・ブーリン
スカーレット・ヨハンソン メアリー・ブーリン
エリック・バナ ヘンリー8世
デヴィッド・モリッシー トーマス・ハワード(ノーフォーク公爵)
クリスティン・スコット・トーマス レディ・エリザベス・ブーリン
マーク・ライランス トーマス・ブーリン卿
ジム・スタージェス ジョージ・ブーリン
ベネディクト・カンバーバッチ ウィリアム・ケアリー
オリヴァー・コールマン ヘンリー・パーシー
アナ・トレント キャサリン・オブ・アラゴン
エディ・レッドメイン ウィリアム・スタフォード
ジュノー・テンプル ジェーン・パーカー
面白かったです。
見入ってしまいました。
見入ってしまいました。
歴史の陰に女あり、とはよく言ったものです。
確かにヘンリー8世は女好きだったようです。
まあ男子誕生のために仕方なかった…と思うのはかなり好意的な見方です(^^ゞ
まあ男子誕生のために仕方なかった…と思うのはかなり好意的な見方です(^^ゞ
王妃に男子が誕生しないばかりに、ノーフォーク公爵は策を練り、
アンとメアリーの父親ブーリン卿はそれに乗ってしまうわけです。
自分の娘を、例え国王とはいえ愛人に差し出すなんて、
さすがにかなり驚きだったのですが、
それにも増して、新婚のメアリーの旦那が自分の妻を差し出すことに賛同するなんて、
いったい男は何様?
いったい女は何?
と怒ってしまうのですが、
女が、男の出世の道具だった時代があったということですね…。
アンとメアリーの父親ブーリン卿はそれに乗ってしまうわけです。
自分の娘を、例え国王とはいえ愛人に差し出すなんて、
さすがにかなり驚きだったのですが、
それにも増して、新婚のメアリーの旦那が自分の妻を差し出すことに賛同するなんて、
いったい男は何様?
いったい女は何?
と怒ってしまうのですが、
女が、男の出世の道具だった時代があったということですね…。
前半は妹のメアリーを中心に展開し、
後半は姉のアンを中心に描かれていますが、後半があわただしかったのが残念でした。
後半は姉のアンを中心に描かれていますが、後半があわただしかったのが残念でした。
国王はもっと嫌な男でいてほしかったけど、
最後にメアリーを庇ってしまう、優しい男でした。
本当は誰を愛していたのか…。
さびしい男でした。
最後にメアリーを庇ってしまう、優しい男でした。
本当は誰を愛していたのか…。
さびしい男でした。
女は生きる選択肢が少ない時代で、
姉のアンは美しさに力強さを持った女性で、
その武器を存分に生かして上りつめようと思っていました。
そのアンを演じたナタリー・ポートマン。
素晴らしかったです。
前半の、自信に満ちたアンには輝きを、
後半の、苛立ち不安に満ちたアンには悲哀を見ることができます。
姉のアンは美しさに力強さを持った女性で、
その武器を存分に生かして上りつめようと思っていました。
そのアンを演じたナタリー・ポートマン。
素晴らしかったです。
前半の、自信に満ちたアンには輝きを、
後半の、苛立ち不安に満ちたアンには悲哀を見ることができます。
アンは、自分の美貌に課せられた使命だと思っていた国王の接待に失敗し
その役目が妹に変わったというのが耐えられなかったんでしょうね。
その役目が妹に変わったというのが耐えられなかったんでしょうね。
妹より絶対優れてると思ってるよな~と思いました。
国王との駆け引きだって、自分はうまくやれると思ってたはず。
それが、生まれたのが女の子だったことから狂い始めます。
断頭台の上ではただただ哀れで…。
国王との駆け引きだって、自分はうまくやれると思ってたはず。
それが、生まれたのが女の子だったことから狂い始めます。
断頭台の上ではただただ哀れで…。
その才能を、もっと別で活かせることができたら…。
メアリーは、謙虚で女らしい妹で、
結婚したら田舎で子育てをしたいと思っていました。
ところが男たちの道具として、歴史の歯車となっていまいます。
結婚したら田舎で子育てをしたいと思っていました。
ところが男たちの道具として、歴史の歯車となっていまいます。
それでも国王を一人の男として裏切られても愛し続け…。
その純粋さがアンには疎ましかったのかも…。
その純粋さがアンには疎ましかったのかも…。
姉の子供を胸に、長い廊下を歩くシーンは
それまでにない力強いメアリーを見ました。
それまでにない力強いメアリーを見ました。
そのメアリーを演じたスカーレット・ヨハーソン。
悪女のイメージが強い女優さんですけど、垢ぬけない田舎娘も似合います。
悪女のイメージが強い女優さんですけど、垢ぬけない田舎娘も似合います。
国王の妻の涙。
アンとメアリーの母の涙。
国家という名のもとでは、女性は涙するしかなかった…。
アンとメアリーの母の涙。
国家という名のもとでは、女性は涙するしかなかった…。
女性たちの光と影を描いた作品です。
この後に【エリザベス】を観るといいでしょうね(^^)