重力ピエロ
切なくも感動的な一家族の絆を、独特のスタイリッシュな文体で軽やかに綴った人気作家・伊坂幸太郎の同名ミステリーを実写映画化。仙台を舞台に、連続放火事件とその現場で見つかるグラフィティアートの謎を追う兄弟が、やがて家族にまつわる哀しい過去と向き合っていくさまを、家族の愛を軸に軽妙かつエモーショナルに描く。主演は「それでもボクはやってない」の加瀬亮と「ホノカアボーイ」の岡田将生。監督は「Laundry ランドリー」の森淳一。
泉水と春は、優しい父と今は亡き美しい母の愛情に包まれて育った仲の良い兄弟。兄の泉水は遺伝子の研究をする大学院生。一方、街中で落書き消しの仕事をしている弟の春。彼らが暮らす仙台市内は、頻発する連続放火事件に揺れていた。あるとき春は、放火現場の近くに必ず謎のグラフィティアートが描かれていることに気づく。事件との繋がりを直感した春は、泉水を誘って夜の街で張り込みを開始するが…。(allcinema)
家族の愛は、
重力を
超える。
連続放火事件に隠された家族の真実──溢れくる感動のミステリー
2009年
監督: 森淳一
原作: 伊坂幸太郎 『重力ピエロ』(新潮社刊)
脚本: 相沢友子
音楽: 渡辺善太郎
出演: 加瀬亮 奥野泉水
岡田将生 奥野春
小日向文世 奥野正志
吉高由里子 夏子
岡田義徳 山内
渡部篤郎 葛城由紀夫
鈴木京香 奥野梨江子
よくできてるな~というのがまず第一声。
春を演じたのはだれ?というのが次。
春を演じたのはだれ?というのが次。
岡田将生という人は、知っているだけで芝居を見るのは初めてでした。
高校生という年頃の割に、今流行りの草食系とでもいうのでしょうか。
女の子に興味もなくて、でも正義感はあって…。
ガンジーの言葉を引用するあたりなんかも、
10代に有りがちな潔癖さや背伸びした感じが、よく表れていました。
高校生という年頃の割に、今流行りの草食系とでもいうのでしょうか。
女の子に興味もなくて、でも正義感はあって…。
ガンジーの言葉を引用するあたりなんかも、
10代に有りがちな潔癖さや背伸びした感じが、よく表れていました。
がしかし…。
実はそんなに単純な、一方的な見方では計れない、
春という青年の姿が少しずつ見えてきました。
実はそんなに単純な、一方的な見方では計れない、
春という青年の姿が少しずつ見えてきました。
家族の抱えている問題は、割とすぐに種明かしされます。
連続放火事件との関係がそこにあったのかと、
ちょっと唐突な感じはしたのですけど、
春が背負った事実や、
家族が仕舞い込んだ事実との繋がりは、
決してあり得ないことでは気がしました。
ちょっと唐突な感じはしたのですけど、
春が背負った事実や、
家族が仕舞い込んだ事実との繋がりは、
決してあり得ないことでは気がしました。
必死で救いの手を差し伸べていた…。
結局家族の問題は、家族でしか解決できない。
そんな風に思いました。
そんな風に思いました。
春はやっぱり奥野家の家族なんです。
兄弟愛や家族愛。
そういうものから逃れたいこともあるかもしれないけど、
やっぱり家族っていいもんだよ、
と思える作品です。
そういうものから逃れたいこともあるかもしれないけど、
やっぱり家族っていいもんだよ、
と思える作品です。
おとーさん、おかーさんは、
見たことある組み合わせだな、と思っちゃったのは残念。
見たことある組み合わせだな、と思っちゃったのは残念。
兄役の加瀬亮は、飄々とした感じがよく出ていました。
まあ、最後はのん気に蜂蜜作ってていーのか!?
なんて思っちゃいましたけど、
そういう有り得なさも“伊坂ワールド”なのかもしれませんね(^^)
なんて思っちゃいましたけど、
そういう有り得なさも“伊坂ワールド”なのかもしれませんね(^^)