ユンディ リ ピアノリサイタル
4月22日(木)於:アクロス福岡シンフォニーホール
<プログラム>第2番 変ホ長調 Op.9-2第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2第8番 変ニ長調 Op.27-2第13番 ハ短調 Op.48-1・4つのマズルカ Op.33
現在27歳の中国人ピアニスト。
2000年のショパンコンクールで、15年ぶりの優勝者となった彼は、中国人で初の受賞者でもありました。
たまにTVで見かけることはあっても、リサイタルに行くのは初めて。
福岡にやってくる!ということで、友人三人で出かけてきました。
今年はショパン生誕200年ということもあってでしょう。
オールショパンプログラム。
まずはノクターンで幕を開けました。
ステージを歩く姿も、演奏する姿も、オーバーアクションは一切なし。
なので、奏でる音色も正統派でした。
楽譜の音符が、正確に音にされていく…。
そんな印象でした。
前半のラスト、大ポロネーズ。
全体のラスト、英雄ポロネーズ。
難曲です。大曲です。
それを感じさせない平静さと冷静さに感動しました。
この若さで、これだけストイックな演奏ができるのも素晴らしい。
感情を吐き出す演奏をするピアニストもいます。
それが心地いい時もありますが、
ユンディの演奏には、そういう部分がほとんどありませんでした。
安心して身を任せていられる…。
一糸乱れぬ…。
そんな空間でした。
もちろんそれは、確固たるテクニックあってのことです。
フォルテの音質と音量には圧倒されました。
音の洪水…。
会場全体を見渡し、数度頷いてから深々と頭を下げるユンディ。
これだけのプログラムを終えた後でさえも
もうひとプログラム弾けそうな表情に見えました(^^)
年齢を重ねて、もっと穏やかさとか温もりとかが増すといいな。
期待したいピアニストです。
アンコールでは、中国の曲を演奏しました。
いいな~。
日本のピアニストも海外で日本の曲を演奏するのかな…。
いつも思うことです。