きみがぼくを見つけた日

イメージ 1ひねりの利いた設定で一組の男女の切ない恋を描き世界的ベストセラーとなったオードリー・ニッフェネガーの同名小説を「ミュンヘン」のエリック・バナと「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムス主演で映画化。自分の意志に関係なくランダムに時間軸を移動してしまうタイムトラベラーと、そんな彼を愛してしまったヒロインが、互いの時間軸がバラバラゆえに引き起こされる様々な試練に翻弄されながらも絆を深めていく切ない運命の行方をロマンティックに綴る。監督は「フライトプラン」のロベルト・シュヴェンケ
 ヘンリーがクレアと初めて会ったのは彼が28歳の時。しかし、20歳のクレアにとってそれは運命的な再会だった。彼女は6歳の時に30代のヘンリーと出会っていた。そう、ヘンリーはタイムトラベラーだったのだ。しかしその時空移動は彼自身には制御不能で、何の前触れもなく、突然に過去や未来へ飛ばされてしまう非常にやっかいな“病気”だった。少女時代にそんなヘンリーと偶然出会い、以来時空を超えて何回となくやって来るヘンリーに見守られるようにして成長していったクレア。やがて2人の絆は、クレアが大人になるにつれて恋へと発展していくのだったが…。(allcinema)
 
2009年 アメリ
原題:THE TIME TRAVELER'S WIFE
 
私の彼はいま、6歳の私に
会いに行っています。
 
監督: ロベルト・シュヴェンケ 
原作: オードリー・ニッフェネガー 『きみがぼくを見つけた日』(ランダムハウス講談社文庫刊)
脚本: ブルース・ジョエル・ルービン 
音楽: マイケル・ダナ 
音楽監修: ボブ・ボーウェン 
出演: エリック・バナ ヘンリー
     レイチェル・マクアダムス クレア
     アーリス・ハワード リチャード・デタンブル
     ロン・リヴィングストン ゴメス
     スティーヴン・トボロウスキー デヴィッド・ケンドリック医師
     ジェーン・マクリーン チャリス
     ブルックリン・プルー 少女時代のクレア
     ミシェル・ノルデン マギー・キャッスル フィオナ・リード フィリップ・クレイグ 
     ヘイリー・マッキャン テイタム・マッキャン  
 
時としてツボに嵌る作品に出合うことがあるけど、
この作品はまさにそのツボに嵌った作品です。
 
理由をあれこれ考えるのではなくて、観ている最中に感じてしまいました。
…あ、これ好きな映画だ…
 
季節を表す映像が綺麗でした。
雪の白さ、紅葉の鮮やかさ、木々の緑。
いくつもの季節を超えて行くので、映像でそれを充分に感じさせてくれます。
 
そしてこの作品の大きなポイントは“タイムトラベル”
それだけを扱った作品は多いので、それほど新鮮ではないけど、
タイムトラベルとラブストーリーを絡ませていたり、
ただの甘ったるい恋愛ものではなかったりします。
 
クレアが6歳の時に出会ったヘンリーに恋をしつづけ
大人になってその恋が実って行く過程は、
とても綺麗なラブストーリーなんです。
 
キスシーンなんてほんとに綺麗…!
今までに観たキスシーンの中でも上位に入るくらい(^^)
 
プロポーズのシーンも、女性ならキュンとなるでしょう。
 
ところが…。
ふたりが結婚してからの展開は少し趣きを変えます。
 
突然いなくなる夫を持つ妻には、予想を超える現実が待っていました。
クリスマスディナーも独り。
プレゼントを渡すこともできずに、溜息…。
 
何が起こるか予想できないのです。
それがふたりなら乗り越えられても、ひとりでただ待つだけは辛い…。
 
ぎくしゃくする夫婦関係。
 
その後の展開はもっと重くなります。
幾度も流産してしまう子供のことや
ヘンリーに死の影が忍び寄って来ることなど…。
 
それでもふたりだから乗り越えられる。
そういう強い愛情で結ばれている。
 
普通の夫婦関係ではなかったからこそ、強い絆で結ばれる家族の姿に、
感情が高ぶりました。
 
待つだけの人生は送らないで。
そう言い残すヘンリーの優しさも素敵でした。
 
 
クレアの少女時代を演じた子も、
ふたりの子供を演じた子もとても愛らしくて、目が離せません。
大人になった私は美人?なんて台詞もなかなか憎いです。
 
タイムトラベルに関する突っ込みどころはさておいて、
ふたりの楽しみや悲しみを感じる作品です。
 
原作も読んでみたくなりました♪