大奥 (2010)
よしながふみの大ヒット少女漫画を“嵐”の二宮和也と「食堂かたつむり」の柴咲コウ主演で映画化した歴史改変時代劇絵巻。謎の疫病で男の数が激減し、男と女の立場が逆転した江戸時代という架空の設定の下、美男ばかり3000人が1人の女将軍に仕える女人禁制の男の園“大奥”を舞台に繰り広げられる愛憎渦巻く禁断の人間模様を緻密な考証で絢爛豪華に描き出す。監督は「木更津キャッツアイ」シリーズの金子文紀。
正徳6年。謎の疫病で男子が激減し、男女の役割は逆転、将軍職も女子によって引き継がれている江戸時代。女人禁制の大奥では、3000人の美男が、将軍の寵愛を勝ち取るべく熾烈な競争を繰り広げていた。そんな大奥に足を踏み入れた青年、水野祐之進。この時代にあっても武士道を追い求める希有な彼は、困窮する家を救うため、そして身分違いゆえに叶わぬ幼なじみ・お信への愛を断ち切るため、大奥への奉公を志願したのだった。水野が大奥へあがって間もなく、八代将軍徳川吉宗が誕生する。不況の世を憂う吉宗は、質素倹約を進め、政治の大改革を断行していく。そんな中、吉宗初の大奥へのお目見えとなる“総触れ”の日を迎えるが…。(allcinema)男より強く、
女より美しく将軍は女、
仕えるは美しき男たち三千人
公開初日はファーストデイで千円の日。
人気グループ“嵐”の二宮くん主演です。
客席は多くの観客で埋まって行きます。
邦画はほとんど劇場鑑賞しないんですが、
ニノ見たさの、ミーハー気分で行ってきました。
知識なく観始めたので、
実はもっとドロドロの男大奥の話かと思っていたのですが…。
前半は、ニノ演じる水野祐之進の人柄と、幼馴染との恋模様が描かれ、
後半、大奥に上がってからの愛憎劇が描かれています。
祐之進は、太平の世にあっても武士道を追い求める骨太の男だけど、
生きる甲斐がほしいと訴える女たちと毎夜身体を重ねる、
優しい一面も持ち合わせていました。
そんな祐之進の想いは、身分違いの幼馴染のお信に…。
そのお信への愛情を最期まで貫こうとする祐之進の姿と、
ニノの切ない表情も相まって、ほろりとさせられました。
叶わぬ恋に弱い私…(^^ゞ
原作は知りませんが、
もしかしてこの祐之進の話は、
多くのエピソードのひとつなのかなと思いました。
祐之進の話は結末を迎えたけど、
将軍吉宗の話は、結末まで辿りつかなかったのです。
“この国をどうするか”
そう言って終わっちゃうんだもん…(^^ゞ
大奥にいるきらびやかな男たち。
若手からベテランまで、みんなお美くしいんですけど、
それでもニノは負けてません。
人気アイドルの力ですね~。
もちろんお芝居も上手です。
ちょっと背が足りないのが残念だったけど…。
でも迫力あったと思いますよ~。
殺陣のシーンは、スピード感もあってお見事でした。
吉宗役の柴咲コウの迫力も凄かった。
物凄い目力で、男性をばっさばっさと切って行きます。
気持ちいいくらいに(^^)
こんなにはっきりと、きっぱりと、国と向き合う政治家が、
今の世の中にもほしいですよね。
後半の吉宗の存在感は、そんなことも感じさせました。
男同士のシーンもあるので、
それがダメな人にはお勧めできません。
でも一風変わった時代劇として、
エンターテインメントとして、楽しめる作品です♪