ジェイン・オースティン 秘められた恋

イメージ 1高慢と偏見』などで知られる19世紀の英国女流作家ジェイン・オースティンの若き日の知られざるロマンスをアン・ハサウェイ主演で映画化した伝記ラブストーリー。伝記作家ジョン・スペンスが様々な資料を基にジェインの人物像に大胆に迫った評伝『ビカミング・ジェイン・オースティン』をヒントに、生涯独身を貫いたジェインのたった一度だけの切なくも情熱的な恋の行方を綴る。共演は「つぐない」のジェームズ・マカヴォイ。監督は「キンキーブーツ」のジュリアン・ジャロルド。
 1795年、イギリス。貧しい家に生まれた女性ジェイン・オースティン20歳の結婚適齢期。両親は娘を裕福な家に嫁がせようと懸命だった。ところが、独立心旺盛で当時の女性としては格段に進歩的な考えを持っていたジェインにとっては、財産や家柄ではなく愛こそが結婚の絶対条件だった。両親がせっかく段取りした地元の名士レディ・グレシャムの甥ウィスリー氏との結婚話にも首を縦に振ろうとしないジェイン。そんな時、彼女は若いアイルランド人のトム・ルフロイと出会う。ロンドンで法律を学ぶ彼は、貧しいけれども知的で洗練された青年だった。最初は衝突を繰り返す2人だったが、少しずつお互いを理解し、そして惹かれ合っていくのだったが…。(allcinema)
 
 
2007年 イギリス/アメリ
原題:BECOMING JANE
 
イギリスの女流作家、ジェイン・オースティン
生涯に一度の恋を描いたロマンティック・ラブストーリー
 
監督: ジュリアン・ジャロルド 
脚本: サラ・ウィリアムズ  ケヴィン・フッド 
音楽: エイドリアン・ジョンストン 
出演: アン・ハサウェイ ジェイン・オースティン
    ジェームズ・マカヴォイ トム・レフロイ
    ジュリー・ウォルターズ オースティン夫人
    ジェームズ・クロムウェル オースティン牧師
    マギー・スミス レディ・グレシャム
    ローレンス・フォックス ウィスリー氏
    アンナ・マックスウェル・マーティン カサンドラ・オースティン
    ルーシー・コウ  ジョー・アンダーソン  イアン・リチャードソン レオ・ビル 
 
ジェイン・オースティンという作家の作品は未読ですが、
プライドと偏見】や【いつか晴れた日に】といった映画を観ました。
どんな女性だったのかな~。
単純な興味からです(^^ゞ
 
どんな国でも、女性が生きにくい時代があったんだと、改めて感じます。
階級社会で、お金持ちが幅を利かせていて…。
それは、オースティンの描く物語の舞台と同じです。
 
そんな時代にあって、オースティンは結婚することよりも
自分自身の才能を活かすことを望んでしました。
 
貧しい家庭にあって、母親はとにかくお金持ちとの結婚を熱望。
自分みたいに、畑を耕す暮らしを送ってほしくない。
そのことで言い争いをするシーンがあるのですが、
そういう部分は、彼女の物語にも多く登場します。
 
どうやら、オースティン自身の人生と、
彼女が描く物語には共通する部分が多いように感じます。
 
その中での唯一の恋。
 
それが実らなかったのも、やはりお金絡みでした。
恋するトーマスも貧しく、伯父の援助を受けていた彼にも
養わなければならない兄弟姉妹がいたのでした。
 
自身も同じ立場だったオースティンは、
その事実を知った時、自分本位では生きられないことを感じてしまったのです。
 
燃え上がる恋心を、必死で抑え込むオースティン。
 
 
その後、生涯を独身で過ごしました。
きっと自分の実らなかった恋があったから、
紆余曲折した後、めでたく結婚する男女を描いているのかもしれませんね。
 
ずっとロマンチックな恋心を持ち続けていたのでしょう。
 
 
アン・ハサウェイとジェームズ・マカボイは、
美男美女の綺麗な恋物語を、安定感を持って演じています。
 
 
18世紀の衣装や風景が好きな人には溜まらない作品です(^^)
 
オースティンの作品を読んでみたくなりました。